ムービング系ルアーの釣りは一見ただ巻くという単純な動作だけに見えるが、実は奥が深く釣り手によって大きな差が出てくる。巻き物で釣るため要点を18人のエキスパートに聞いたので、これを参考にこれからの時期の釣りに役立ててもらいたい。
●文:ルアマガプラス編集部
巻き物上達ワンポイントアドバイス 関和 学(せきわ・まなぶ)
「適度なラインスラックを出しながら巻くのが上級テク」
巻き物はラインとロッドが一直線になるようにして巻くと、それだけで釣果は上がります。
ラインとロッドが90度だと、巻きが一定にならず棚もぼやけてしまいがちです。
あとは、巻き物でもラインスラックを意識してあげる。ちょっと難しいんですが、ラインを張りすぎず、やや緩めながら巻くと釣れる魚は圧倒的に増えます。
オカッパリなら、投げた方向にゆっくり歩きながら巻くようにすると、適度なラインスラックが自動的に作れるようになりますよ。
巻き物上達ワンポイントアドバイス 北 大祐(きた・だいすけ)
「“ハードルアーは釣れない”というマインドから変えていく」
みなさんハードルアーは釣れないと思ってませんか? まず、そのマインドから変えていきましょう。
ワームもハードルアーも所詮ニセモノのエサです。どちらも同じルアーなので、どちらのほうが難しいとかそういうことはないんですよ。
SNSの情報も、ときには毒になります。
まずは承認欲求などを捨てて、自分が純粋に釣りを楽しむこと。テクニックやタックルの話は、その先だと思いますね。
ボウズを恐れないで純粋に楽しんでいけば、巻き物も上手くなるし、すべての釣りが上手くなっていくと思いますよ。
巻き物上達ワンポイントアドバイス 赤羽修弥(あかばね・しゅうや)
「ギア比を下げるだけで巻きの精度は上がる」
人は無意識のうちにどんどん巻きスピードが速くなってしまいがちなので、それを抑えるためにもやっぱり巻き物はローギアのリールを使うことをおすすめします。
ローギアのほうがリーリングが一定になるし、巻きの精度も上がっていきます。
ギア比で言うと6.3:1以下が巻き物の標準です。
スプールの大きさでも巻きスピードは変わってくるので、ギア比よりもハンドル1回転で何cm巻けるかを見てリールを選ぶようにしましょう。