
大津清彰さんがストマック調査から導き出したベイトフィッシュパターンを軸に、真冬の相模湖を攻略。
一般的に冬はオフシーズンであるが、実は「50cmアップ率が圧倒的に高いのが冬」とのこと。
その言葉の真意を、実釣を踏まえて解説してもらった。
●文:ルアマガプラス編集部
profile
大津清彰(おおつ・きよあき)
ティムコで製品開発を担当。H-1グランプリやルアマガ艇王で優秀な成績を収める、関東レンタルボートフィッシングの達人。バスの胃の内容物を調べるストマック調査を釣りのパターン構築に役立てる、超理論派アングラー。
ワカサギパターン優勢でもヤゴパターンは忘れずに
この冬一番の寒さを迎えた取材日の相模湖。朝の気温はマイナス7度、出船した秋山川ボート前の水温は4度。キャストするとラインが運んだ水がガイドで凍ってしまい、思うように釣りにならない。しかし、桂川方面の水温は7〜8度と高かった。
「桂川は水量が多いので、真冬でも水温が下がり切らないんです。平地の霞ヶ浦水系と比べても、この水温はかなり高いですよね。だからこそ冬の相模湖は釣りやすいというのはあると思います。あとはワカサギの存在も、相模湖が冬に釣れる要因ですね。去年よりもはるかにワカサギが増えています。大豊漁だった一昨年ほどじゃないですけどワカサギは多いし、すでに産卵に向かって動き始めていますよ。昨年はワカサギがほとんどいなかったので、代わりにバスはヤゴなどをよく食べていた。だから、ラバー系や多毛系がよく釣れたんでしょうね。ただ、今年もまったくヤゴを捕食していないわけではなく、胃のなかからヤゴが出てくることもよくありますよ」。
釣れたバスのストマック調査をすることで、その年のフィールドのベイトフィッシュの動向も把握できる。
「基本的にバスは冬、省エネモードでエサをあまり食べませんが、相模湖などのベイトが多いフィールドほど、冬眠状態には入らずエサを意識して泳ぎ回っている印象を受けます。目の前にエサがあり続けるフィールドは、バスが冬眠しないんでしょうね。小さいエビゴリが多いフィールドは、冬は本当に釣れない。水温12度を下回るとエビゴリが冬眠してしまうので、秋以降バスは食べるエサがなくなり、バスも冬眠してしまうからだと思うんです。ワカサギなどが多い場所は、エサが目の前から消えないので、それにつられてずっと動き回ってる感じです。これも冬に相模湖でよく釣れる理由かと思います」。
レイダウン絡みで釣れたバスの捕食率が高いのがヤゴ。水中の木のまわりにヤゴが生息していて、水温上昇とともに動き出してバスに捕食されるという構図だ。
ヤゴパターン
小魚が少ないときの冬のメインベイト
冬季にバスがよく食べているのがトンボの幼虫であるヤゴ。「バスがこれほど食べているということは、水中にはかなり多くのヤゴがいると思われます。ヤゴは肉食なので、太陽が登って水温上昇し、ミジンコなど生物が活発化してからそれをヤゴが食べ、さらにバスが捕食するという食物連鎖が起こっているのではないでしょうか」。
ハリネズミシリーズに新サイズが2種類登場
写真右から、オリジナルのハリネズミ、ハリネズミベイビー、ハリネズミミニ。45cm以上のバスを効率よく釣りたいというのがオリジナルのハリネズミのコンセプトだ。「アベレージサイズのバスも狙っていきたいよね、というニーズのために作ったのが、ベイビーとミニです。多毛系のエラストマーワームはフックをチョン掛けして使うタイプが多いですが、ハリネズミシリーズはオフセットフックが使えるので、カバーまわりで使えるのが特徴です」。
ハリネズミ(ティムコ) 10gテキサスリグ
デカいのが釣りたければ、とりあえずハリネズミ
ボリュームのあるルアーにはデカいのが食うというのは事実。ハリネズミは釣れれば45cmアップ確定。「デカいルアーしか投げない、というのは50cmアップを釣る上では戦略的に正解かと思います。浮力のあるエラストマーなのでシンカーは重めが使いやすです」。
ハリネズミミニ(ティムコ) 2.7gジグヘッドリグ
ひと口サイズのライトパワーフィネスで
PE0.8号に太めリーダーをセットして、ガード付きジグヘッドでライトパワーフィネス的に使用。多くの人がネコリグを入れているような場所で、他とは差をつけるために多毛系を入れていく。毛がピリピリと動いて、ヤゴのような水生昆虫をイミテートしてくれる。ハリネズミミニは全長60mmで重さは4g。
ハリネズミベイビー(ティムコ) 5gテキサスリグ
カバー撃ちで使いやすいオールマイティモデル
オリジナルでアピールが強い場合に投入していくのがベイビー。レイダウンなどに絡めて鬼シェイクというが大津さんのオススメの使い方。テキサスリグでのカバー撃ちにちょうどいいサイズ感で、リザーバーだけでなくマッディシャローなどでも活躍。ベイビーモデルは全長70mmで重さは6g。
クリーピーエッグラバー
34T(ティムコ) 1.8gジグヘッド
冬のヤゴパターンの大本命リグ
冬の相模湖や房総リザーバーでは鉄板の釣り。レイダウンや水中の立木に絡めて強めのシェイクで誘っていく。「ダウンショットでもいいのですが、自分はジグヘッドのダイレクト感が好きです。冬の晴れた日の午後からのヤゴパターンにぜひ試してみてください」。
ヤゴの他にはエビ系などもまれに食べているという。冬はエビゴリが冬眠してしまうので、捕食されることは少ない。
PDLスーパーリビングフィッシュ 4in(ティムコ)
1.3gジグヘッドリグ
神ロールの相模湖ミドストのベーシック
相模湖の攻略の基本になるミドストのセッティング。4inモデルはバランスが優れていて、ある程度大きさもあるのでアクションもつけやすい。「小さいとむしろ綺麗にロールさせるのが難しかったりもするんですよ。ロールアクションが神で、めちゃくちゃ釣れますよ」。
ミドストは壁沿いで斜め45度シェイクフォール
ミドストは一定層を引く必要はなく、イメージは斜め45度のシェイクしながらのカーブフォール。「ルアーを手前に持ってくるという意識ではなくて、ラインスラックを回収していくだけででOKです。ボトムに着いたら、そこから始めてスイミングに移行する。そして、アプローチは岩盤に平行に。護岸沿いにいるバスに気付かせて、追わせて食わせる感じです。岩盤から離れていくようなトレースコースはよくないです」。
岩盤沿いをミドストで攻めていく。「上流からの流れが巻く反転流のエリア、そこにある岩盤やレイダウンが、冬の一等地です」。
PDLスーパーリビングフィッシュ 4in(ティムコ) アンブレラリグ
キャスト先でスローに引ける強制バマスト装置
フロートを装着することでフォールスピードが遅くなり、キャストした先で一点でシェイクすることができるようにしたアンブレラリグ。「オカッパリで足元を攻めるときは自由に速度調整できるんですが、ボートだとそうはいかないですからね。浮きはなんでもOK。自分は青天井のボディを使っています」。ワイヤーはステルス7(Gクラック)を5本軸にしたもので、ジグヘッドは1.8g。
フロートを着けてキャスト先でもバマストを可能に。奇想天外なように見えて、実に理にかなっていて実際に釣果もかなり出ている。
プロト・スイムジグ(ティムコ)
ネイキッドでも釣れる新感覚スイムジグ
トレーラーワームを付けなくても釣れるスイムジグとして開発中。スカートの動きで食わせる、フェザージグ的なアイテム。「スローに巻くだけがスイムジグじゃない、速く巻いたほうが食うときもあるんです。重さは3/8oz。重さはシンカーを足していくことで調節が可能」。今回はよりゆっくり引きたかったのでヴァラップスイマー4.2in(ボトムアップ)をセット。
プロト・スピナーベイト(ティムコ)
フラットスカート標準装備の速巻きモデル
コンセプトはスピーディーに巻けるスピナーベイト。動きが弱めなので、低水温期にも向いている。「ワイヤーにはクレビスが装備されていて、ここにシンカーをつけることができます。フォールでも動きが死なないし、かけた後もバラしにくいです。トレーラーはデカバスを意識して、サカマタ6in(デプス)を着けています」。
冬はルアーサイズを少し上げたほうがビッグフィッシュ率は上がる
1月は相模湖でもっとも効率よく50アップが釣れる
冬に釣れたバスの胃の中に入っているのは、ワカサギやモツゴ、ハスなどの小魚、そしてヤゴも多少入っているという。小魚は、バスが食べやすい5〜6cmほどのものをよく食べているようだ。ただ、使うルアーはマッチ・ザ・ベイトだけではなく、やや大きめのものも使ったりする。
「マッチ・ザ・ベイトの要素が大事なときももちろんあります。ただ、冬の相模湖はルアーのサイズ感を少し上げたほうがバスの食う率が上がるんですよ。これがなぜなのかはよくわからないんですが、実際の反応がそうなんですよね。むしろ、小さすぎるルアーには反応が悪い。冬は活性が低いから小さいルアーを入れれば食わせやすそうという印象があるかもしれませんが、そんなことはないんです。ワームで言えば、3inから6inまでが一番反応がいい気がします」。
取材時は1月、ありていに言えばバスフィッシングのオフシーズンだ。しかし、ここ相模湖においてはビッグバスを釣るのに適した季節だという。
「冬場はビッグフィッシュとレギュラーサイズ以下の付き場は少し異なります。ビッグフィッシュは1〜2匹でレイダウンの下についていたりします。反転流が巻き込むような岩盤、そこに絡むようなレイダウンが、相模湖ではビッグバスがつきやすいですね。近年はライブスコープを使うアングラーが増えてきており、レイダウンの魚たちは狙われやすくスレています。ライブスコープに映りにくい、岩盤のエグレにもビッグフィッシュはいて、それを狙うのも効果的です。一方で、レギュラーサイズ以下の魚たちは、ディープエリアで集まって過ごしています。こういう魚を狙っていっても、たまに50アップが混ざったりするのが相模湖。レギュラーサイズを狙っていても、でかいのが食うかもしれないと構えておくことは大事ですよ」。
近年はライブスコープを使用するアングラーが増えてきており、レイダウンなどの見つけやすい場所にいるバスはややスレ気味。岩盤の岩と岩の隙間に隠れているバスは警戒心も薄いので比較的釣りやすい。
低水温期はバスのジャッジが甘くなる冬こそビッグフィッシュを狙うべき
スピナーベイトに猛追してきたバスにダートパニックをアプローチし、上へ上へとダートで逃してバイトに持ち込んだ。「45くらいですかね。今年はダートパニックが効いている気がします。まず魚を釣りたかったらワインドですね」。
低水温期はバスのジャッジが甘くなる冬こそビッグフィッシュを狙うべき
太めのPEを使うことでワインドの性能をより引き出せる
この日もっとも反応が良かったのがワインド。ダートパニックはPE0.6号と、PE2号のタックルを使い分けていた。
「自分はワインドをするときメインラインはPE2号。これは太さが欲しいわけではなくて、水圧の抵抗が欲しいんです。ワインドは水の抵抗がとても少ないので、どんなにスローに動かそうとしてもルアーが手前に来てしまう。キャストして沈めて使おうとしても、どんどん手前に来ちゃうんですね。そこで、PEを2号と太くすることで、ラインの抵抗感が増して、ルアーが手前に来にくい。ただ、リーダーまで太くしすぎると、今度は左右へのダートがしなくなる。自分はリーダーは6lbにしています。かなりアンバランスな組み合わせですが、これが理にかなっているんですよね。飛距離が必要じゃなければ、細くていいと思いますよ。ですから、ワインド用には2タックル、PE0.6号と2号、両方用意しています」。
結果的に2本の40アップをキャッチ。真冬でこの釣果はかなり優秀だ。また、同じ日には55アップが2本キャッチされており、相模湖のポテンシャルに驚かされる。
「50アップ率が圧倒的に高いのが冬だと思っています。それは、まず小さいバスの活性が極限まで下がって、動ける大きな個体だけがルアーにバイトしてくる。そして、水温低下とともに、魚が騙しやすくなるんですね。なぜ騙しやすいかというと、まず単純にプレッシャーが低くなる。寒いから人が減りますからね。あとは、水温が低くなると、魚の思考回路が鈍くなっている気がするんですね。人で言うと寝ぼけている状態というか。エサなのかルアーなのか、その判断が曖昧になってしまうような印象を受けます。大きいルアーでも騙しやすくなるのが冬という印象を受けますね。これがハイシーズンになると、バスの活性が上がって頭も冴えてきちゃって、そう簡単にはルアーに口を使わなくなってくるんですよ。今日は50アップは釣れませんでしたが、この寒さのなかでなんとかいい魚が釣れてよかったです。冬でもビッグバスは釣れるんで、みなさんもぜひチャレンジしてみてください」。
シェイクでバスに見つけさせてダートで食わせる
バスに見つけてもらうまではシェイクでスイミングさせて、バスがルアーの存在に気付いたらダートを入れていく。バスがルアーを追っていくうちに、スイッチが入って口を使ってしまう。「ルアーは直線方向でしか動かせませんが、ワインドはバスの視界から消える動きを演出できる。バスの目線から横に消えるルアーはこれしかないですよ」。
ダートパニック60(ティムコ)
スレたバスの捕食本能を呼び覚ますワインド釣法
4年ほど前から、大津さんがバスを食わせる新たな一手として使い始めたのがワインド。冬以外でもオールシーズン活躍。ヘッドの重さは5gをメインに使用。「メタルバイブ的にボトムでしゃくってもよく釣れます。最近はメタルバイブよりもこれを使うことが多いですね」。
ダートパニック60でキャッチした40cmクラス。レイダウンまわりにいたバスに対して、ワインドでスイッチを入れて食わせた。「今年はワカサギが多いので、こういった小魚系がよく効きますね。デカバスと言えるサイズではありませんが、冬の貴重な1匹です」。
使用タックル
クリーピーエッグラバー用
●ロッド:リンクスSF 510SXUL J
●リール:エアリティST LT2500S-XH-QD(DAIWA)
●ライン:ロンフォート リアルデシテックスX8 0.4号(XBRAID)
●リーダー:LDLフロロ1.5号(ティムコ)
ミドスト用
●ロッド:エイシス65SUL J ミッドストローリングスペシャル
●リール:19ヴァンキッシュ2500S(シマノ)
●ライン:アブソルートAAA 3lb(バリバス)
ダートパニック用その1
●ロッド:エイシスCT61SULP+J スーパークリッタースティック
●リール:23ヴァンキッシュ2500S(シマノ)
●ライン:オルトロスPE WX8 フィネスシャングリラ0.6号(XBRAID)
●リーダー:LDLフロロ1.25号(ティムコ)
ダートパニック用その2
●ロッド:リンクスCT65SLP+J クリッタースティック
●リール:19ヴァンキッシュ2500SH(シマノ)
●ライン:シーガー スマックダウン2号(クレハ)
●リーダー:LDLフロロ1.25号(ティムコ)
ハリネズミミニ用
●ロッド:リンクスSF65SLJ
●リール:23ヴァンキッシュ2500S(シマノ)
●ライン:オルトロスPE WX8 ゾーンフィネス0.8号(XBRAID)
●リーダー:LDLフロロ1.5号(ティムコ)
ハリネズミベイビー用
●ロッド:エイシス68CMH J
●リール:メタニウムDC L(シマノ)
●ライン:アブソルートAAA 16lb(バリバス)
ハリネズミ用
●ロッド:リンクス610CMHP+J
●リール:アルデバラン51HG L(シマノ)
●ライン:アブソルートAAA 16lb(バリバス)
※ロッドはティムコ・フェンウィック。
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