でかバスを狙う釣り人は、あまり情報を出したがらない。しかし、レンタルボート店は違う。毎日釣果情報が入るし、それを隠したりはしない。そこで、日本の5大デカバスレイクの有名ボート店に、最近のデカバス事情をこっそり聴いてみた。その内容を大公開!
古豪がでかバスレイクとして完全復活。ただの50アップでは驚かないぞ。
相模湖は神奈川県相模原市にあるダム湖。バスの歴史は、芦ノ湖に次ぐ程の長さを誇る。都心から近く、電車でもアクセス可能。特にここ10年はバスの大型化が進んでいて、関東屈指のビッグバスレイクとしてその名を轟かせている。
房総リザーバーと人気を二分するフィールドであり、相模湖からブームになったルアーや釣り方も多い。
なお、相模湖本湖と桂川上流に位置する島田湖は漁協の管轄が異なるため、別の遊漁券が必要となるので注意。
相模湖の近年の傾向
バスは巨大化傾向にあり、51~52cmでは驚かれなくなった!
10年ほど前からバスが大型化していて、2年連続でロクマルも釣られている。ここ数年は50アップが出てもそれほど驚かれなくなったらしい。柴田ボートの橋本一伸さんによると「50アップは、年間100尾近く出てるかもしれませんね」。相模湖のデカバスはエレキの音に敏感なので、オーバーハングなどに入る際は手漕ぎでアプローチするといい。最近は、トップウォーターオンリーのアングラーにも人気が出てきた。
時期とエリア
いつでもどこでも、でかバスに遭遇するチャンスはある。
でかバスを釣りやすいシーズンは3月から10月までと、スパンが長い。春は水温が12~13℃にまで上がればチャンス到来だ。そしてエリアも湖全域に可能性がある。橋本さんの印象は次の通り。「でかバスはどこにでもいますが、年間を通してみると、ある程度水深のある岩盤で、レイダウンが絡んでいる場所が多いかな」。春先なら、下流域のねん坂などが、風も当たらず最初に水温が上がり出すエリアだ。
ヒットルアー
大きなルアーのストロングな釣りが強し、特にバラムは別格的存在。
一昨年はクランク、昨年はチャターと、その年によって当たりルアーが変わるのも相模湖の特徴。また、バラムの実績は別格で、バラムだけで年間100尾ものバスを釣る人までいる。トップはハネモノとスイッシャーが強い。
情報提供ボート店
柴田ボート
新中央自動車道相模湖インターから至近距離の老舗ボート店。メインレイクと川筋の境界に位置するので、非常に密度の濃い釣りができる。有名プロや、でかバスハンターが集う店だ。
津久井湖
かつての難関レイクは、数もサイズも上昇中! ロクマルも出た!
近年の津久井湖は、バス全体の数もサイズも上昇傾向にあり、50アップもいいペースで上がっている。ワカサギも豊富なので、バスのコンディションもいい。2020年は、並木敏成さんがロクマルを釣ることに成功し、大きな話題となった。プロガイドの金井俊介さんによると「でかバスを狙うなら、2月、梅雨の時期、そして秋がいいですね」。強いルアーはビッグベイトとストレート系ネコリグのパワーフィネスという、ある意味両極端な釣りだ。
情報提供ボート店
津久井観光ボート
津久井湖の中流域に位置する人気のレンタルボート店。下流にも上流にもアクセスしやすく、設備も充実。今回情報をうかがった津久井湖の達人・金井さんのガイドも受けられる。
でかバス5大湖の近年の傾向シリーズ
『ルアーマガジン』2023年9月号 発売情報
ルアーマガジン史上初めてのスモールマウス×オカッパリの表紙を飾ってくれたのは川村光大郎さん。大人気企画「岸釣りジャーニー」での一幕です。その他にも北の鉄人・山田祐五さんの初桧原湖釣行や、五十嵐誠さんによる最新スモールマウス攻略メソッドなど、避暑地で楽しめるバス釣りをご紹介。でもやっぱり暑い中で釣ってこそバス釣り(?)という気持ちもありますよね? 安心してください。今年の夏を乗り切るためのサマーパターン攻略特集「夏を制するキーワード」ではすぐに役立つ実戦的ハウツー満載でお送りします! そして! 夏といえばカバー! カバーといえば…フリップでしょ!! 未来に残したいバス釣り遺産『フリップ』にも大注目ですよ!