川村光大郎が手札に加える新たなリール「21ジリオン(DAIWA)」の魅力 決め手は「もうひと伸び」



軽さのSTEEZ、パワーのZILLIONというイメージも今は昔。DAIWAベイトリールの新時代はジリオンが切り開く! 川村光大郎さんの愛機と言えばDAIWA最高峰モデル「STEEZ」で一貫していたことで有名だが、鉄壁と思えたその牙城をジリオンがついに崩した。超実戦派の川村さんが手札に加えた21ジリオン、その魅力を本人に語り下ろしてもらった。

川村光大郎の新たな愛機・21ZILLION SV TW(DAIWA)

基準を塗り替えるタフモデル、入力&出力共に超ブーストUP

強靭なフルメタルボディはそのままに、すべてのポテンシャルが大幅に増強。DAIWAのNEWテクノロジー・SVブーストが遠投性能を高め、ハイパードライブデジギアが滑らかかつ力強い巻きを実現する。最高峰STEEZに迫る圧巻のスペックアップだ。

「STEEZ一辺倒」の川村がZILLIONで戦力増強へ

武器としての遠投性能が、全方位の死角を消した。

川村「ひとことで言えば『よりバーサタイル性が増した』。従来以上に、どんなシチュエーションでも偏りなく“完璧”に対応してくれる」

NEWジリオンの魅力を問うと、川村光大郎さんはこう即答。筐体を見つめる眼光からは“信頼”の2文字が浮かび上がってくる。

【Profile】

川村光大郎(かわむら・こうたろう)

東日本発信で全国ショアゲームのムーブメントを牽引する陸の王者。前人未到かつ史上最多となる4冠陸王はなぜ今季、ZILLION SV TWを選んだのか。1979年生まれ(42歳)、茨城県出身。

川村「無論、従来機でもバーサタイル性は存分。ただ、唯一飛ばしたほうが有利なシチュエーションで、伸びが足りない感覚があったのも事実。例えば…」

沖まで伸びる岬の先端まで届かせたいなど、攻めあぐねた遠方のピンスポット。突発的ボイルへの射程範囲がもっと欲しい場合もある。

川村「キャスト後半のもうひと伸びを体感できる。トラブルレスのまま、胸が空くような遠投能力は圧巻」

その秘訣はDAIWAの大型T字レベルワインダー・TWSと新搭載のSV BOOST機構。回転速度に応じてブレーキ強度を適切に調整する。

クラッチOFFで現れるT型大開口部は、キャスト時に抵抗のないライン放出をサポート。適材適所のブレーキを担うSV BOOSTとの相乗効果で、TWSはまさにアクセルの役割。
ブレーシステムの要・インダクトローターが可変式に進化。フルキャストで2段階、低速域で1段階。快適性能はそのままに、高回転時及び低回転時共に最大限の飛びを実現。

自身のスタイルは「近~中距離キャストが9割」と語る川村さん。残された1割の不足をジリオンが満たした。もはや死角は存在しない。

1ランク上の回転性能を体感できる巻き上げ効率

ロッドのトリガーに人差し指を掛ける1フィンガーでキャスト。手返しを重視したり、バズやスピナベを着水直後から巻くときはそのままの状態で操作に移ることも多い。

それはロッドのみならず、リールも軽量でなければ成し得ないフォームだ。さらには優れた巻き上げ効率がその手を強力サポートへ。

川村「驚くべきことに、7.1のギア比が6.3の感覚で巻ける。引き抵抗の強いルアーでもローギアと同等な力強い巻き感をこの手が覚える」

ドライブギアからピニオンギアへ絶え間なく明確に伝え続けるパワーを堅牢な筐体が押さえ込む。軽さを維持しながらパワーを持ち合わせる異例の進化に川村さんは驚きを隠せない。

ギア歯面の噛み合い効率を高めることで、強さを維持しながら滑らかな回転を持続する画期的な機構、HYPER DRIVE DIGIGEAR。全体の剛性を高めるHYPER ARMED HOUSINGとの相乗効果で巻きが別次元へと昇華。

川村「キャストフィールとリーリングフィール、その双方で一気に進化が加速した。ZILLIONをメイン機に組むことに何も異論はない」

戦力がさらに増強された形だ。



川村「事実上『ZILLION』の格上げと言っていい」

川村「STEEZをメイン機とする私は、従来であれば、ZILLIONを混ぜることはできなかった」

STEEZシリーズと比べた際、軽さとコンパクト性、そして軽量ルアーへの対応力という部分で明らかな優位性を見出すことができなかったためだ。バスフィッシングの最高峰機とパワー志向の機種に開いた溝が深かったことは否めない。

川村「ところが今回は、そこに遠投性能と巻き上げの軽さが加わった。SVスプールやTWSが登場した時に私の釣りが一気に変わったが、今回はそれ以上の衝撃を味わうことになった」

川村さんは「STEEZ一辺倒だった」という自身の愛機群に、ZILLION SV TWを組み入れたことは言うまでもない。事実上、ZILLIONの格上げと言ってもいい。

川村「DAIWAの本気を感じる」

川村さんとDAIWAのタッグが、バスフィッシングを未来へ導く。

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ルアーマガジン史上初めてのスモールマウス×オカッパリの表紙を飾ってくれたのは川村光大郎さん。大人気企画「岸釣りジャーニー」での一幕です。その他にも北の鉄人・山田祐五さんの初桧原湖釣行や、五十嵐誠さんによる最新スモールマウス攻略メソッドなど、避暑地で楽しめるバス釣りをご紹介。でもやっぱり暑い中で釣ってこそバス釣り(?)という気持ちもありますよね? 安心してください。今年の夏を乗り切るためのサマーパターン攻略特集「夏を制するキーワード」ではすぐに役立つ実戦的ハウツー満載でお送りします! そして! 夏といえばカバー! カバーといえば…フリップでしょ!! 未来に残したいバス釣り遺産『フリップ』にも大注目ですよ!