カバー攻略特集なのはわかったけど、カバーってどんなものがあるのかわからない? アシやブッシュって言葉は聞くけど、具体的なイメージがわかない? 大丈夫です。そんなカバー不慣れなアングラーのために、こんな企画をご用意! 古今東西のカバー(ここではスナッグレス性の高いルアーで狙いたいスポット全般と定義)の凡例をタイプごとに紹介し、プロアングラーからの解説コメントを紹介。カバー攻略の参考にして欲しい。今回はウィード、ブッシュ、ベジテーション、立木を解説していく。
●文:ルアーマガジン編集部
黒田健史(くろだ・けんし)
JBトップ50に参戦するプロアングラー。様々な釣りスタイルに精通する理論派で、氏の考えや戦略が綴られたブログ「黒田健史のいろはにほへと」は必見。
先日行われた弥栄湖戦では自身初となる優勝を達成。まさに脂の乗り切った実力派といえるだろう。当企画では黒田さんらしい、刺激的な持論を展開してくれた。
ウィード
定義:ボトムに根を張り、水中で育つ植物の広がるエリア。
色々な生物がやってくるパラダイス!?
黒田「まだ生えきっていないウィードですね。隙間が多いので、中にルアーを入れなくてもバスが見つけてくれることは多いはず。ポッパーやペンシルベイト、スピナーベイトなんかで魚を寄せる釣りができます。見つけてもらいやすいという意味ではライトリグもいいですね」
編集部オススメルアー:ネコリグ&フロッグ
ウィードが薄いときはネコリグでジックリと、濃くなってきたならフロッグで豪快に攻めたい!
ブッシュ
定義:陸生植物が冠水することで形成されるストラクチャー。
厳しい場所ほど狙う価値はあるのか?
黒田「どんな植物が沈んでいるかによって色々な形ができますが、だいたい奥行きがありますよね。周りはもちろん中まで狙えるし、水中が複雑になっていることが多いのでオールシーズンチャンスがあるカバーとも言えると思いますね」
黒田「葉っぱがかなり青々としていますし、沈んでからあまり時間が立っていないブッシュだと思います。オーソドックスなタイプです。カレントの有無やそのとき有効なベイトの存在など、他の要素次第で狙いたいところです」
編集部オススメルアー:リーダーレスダウンショット
複雑なブッシュの中にスルスルと沈めて誘いたい!
ベジテーション
定義:生きた植物が水面を覆っている状態。
黒田「植物的には底質にあまり関係なく生えてくるので、同じ植物系でもウィードほどの魅力はないと思います。規模によってシェードが大きくなって良さげではありますが、その分手間がかかるようになりますし、無理に手をつけないことが多いです」
編集部オススメルアー:テキサスリグ
マットの隙間に落としたい!
立木
定義:水中にて立ち枯れしている木。
黒田「何よりも規模が大きいことが重要となるストラクチャーです。枝ぶりがいいことも重要ですが、それよりも規模ですね。これは立木というよりも、立木のあるエリアそのものが有望になることが多いからなんです」
編集部オススメルアー:スピナーベイト
立木をすり抜けて広範囲を採りたい!
オオマリコケムシ
リザーバーなどのフィールドでときおり見かける半透明でゼリー状の塊。じつはコレ、「オオマリコケムシ」という生物の集合体なのだが、この物体をカバーとしてバスがつくという噂。信じるか信じないかはアナタ次第!
『ルアーマガジン』2023年9月号 発売情報
ルアーマガジン史上初めてのスモールマウス×オカッパリの表紙を飾ってくれたのは川村光大郎さん。大人気企画「岸釣りジャーニー」での一幕です。その他にも北の鉄人・山田祐五さんの初桧原湖釣行や、五十嵐誠さんによる最新スモールマウス攻略メソッドなど、避暑地で楽しめるバス釣りをご紹介。でもやっぱり暑い中で釣ってこそバス釣り(?)という気持ちもありますよね? 安心してください。今年の夏を乗り切るためのサマーパターン攻略特集「夏を制するキーワード」ではすぐに役立つ実戦的ハウツー満載でお送りします! そして! 夏といえばカバー! カバーといえば…フリップでしょ!! 未来に残したいバス釣り遺産『フリップ』にも大注目ですよ!
※本記事は”ルアーマガジン”から寄稿されたものであり、著作上の権利および文責は寄稿元に属します。なお、掲載内容は公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。 ※特別な記載がないかぎり、価格情報は消費税込です。
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