カバーのバス釣り巧者「礒村雅俊」の手練手管に学ぶ!【COVER+1】

テキサスリグからパワーフィネスまで、多彩なアプローチが存在するカバーの釣り。シンプルな攻めが通用しないときに試したい「+1」のアイデアとは? カバー巧者8名の手練手管に学ぶ「COVER+1」。今回は礒村雅俊さんに聞いた。

●文:ルアーマガジン編集部

礒村雅俊さんのプロフィール

[写真タップで拡大]

礒村雅俊(いそむら・まさとし)

ガイド歴12年目を迎えた琵琶湖の人気プロガイド。トーナメントでも活躍し『B.A.I.T.』では2013、2015、2017年にA.O.Y.獲得。「楽しめる釣り」をモットーにしている。

夏のカナダモ攻略・ふたつのアプローチ

以下、礒村さんの回答。

かつては夏の琵琶湖南湖のメインベイトは圧倒的にブルーギルでしたが、近年はワカサギ、フライ(バスの稚魚)、そして北湖から入ってくるハスの動きを考えることが大事です。

たとえばワカサギは高水温期になると浚渫のサーモクラインに集結し、釣れるエリアが船団になりやすいのですが、僕は「カレントによってベイトフィッシュが入ってきやすいウイード」に注目します。

こういうと難しそうですが、実際の作業はシンプル。南湖にあるふたつの大きな流れ、チャネルライン&ボディーウォーターに絡むカナダモを探すだけです。

なるべく高さがあるほうがよくて、水深4mなら水面下50cm~1mまで伸びていると最高。水がクリアなら生え具合を目視できますし、ボイルを探して撃っていくのもアリです。

ワカサギやフライを捕食しているときはドライブスティック4.5in、ハスが入っていればサカマタシャッド6inをノーシンカージャークで使います。

20mくらいキャストして、5秒ほど沈めたら、2ジャーク&ポーズのリズムでウイードの面を通すだけ。風があっても大丈夫で、むしろ風を生かしてドリフト気味にすると食わせやすくなります。

同じカナダモまわりでも、バスが水面を意識しているときはフローティングミノーが効きます。グリグリッと高速でダイブさせてから浮上でバイトに持ち込むパターン。潜らせるレンジはそのときどきですが、ウイードに当てても当てなくてもOKです。

タックル解説

ドライブスティック 4.5in【O.S.P】

フックはエリートツアラー ワーム34R #3/0(がまかつ)。フックのアイにダブルクレンスイベル#10(がまかつ)+スプリットリング#2をセットするのは糸ヨレ防止と沈降速度アップ、ジャーク幅を抑制するため。

[写真タップで拡大]

サカマタシャッド6in【デプス】

フックはエリートツアラーワーム34R #4/0(がまかつ)を使用。ハスが北湖から入ってきているときはワームもボリュームアップする。

[写真タップで拡大]

アベンジミノー110・プロト【ラグゼ】

来春発売のジャークベイト。高速巻きでも「破綻しそうでしないギリギリの泳ぎ」にこだわっている。

[写真タップで拡大]

【ノーシンカー&ミノー用タックル】

  • ロッド:イフリートB64MH-R(ラグゼ)
  • リール:メタニウムHG(シマノ)またはジリオンSVTW 1000HL(DAIWA)
  • ベアリング:匠ベアリング本多式(ゴールドワークス)
  • ライン:アディクトフロロ14lb(山豊テグス)

『ルアーマガジン』2023年7月号 発売情報

今年もやってまいりました! 超インプレッション特集です! 2023年も注目のタックルが目白押し。でもそのすべてを買うことはとてもできない…そんな読者の皆様のモノ選びのお手伝いをするべく、ルアマガ編集部はフィールドに飛び出しました! ずっと気になっていたあのアイテムの使用感が載っているかも…!? モノに注目しまくりのルアーマガジン7月号……今月号はお財布を握りしめて読んで下さいね!

発売日定価
2023年5月19日990円(税込)

※本記事は”ルアーマガジン”から寄稿されたものであり、著作上の権利および文責は寄稿元に属します。なお、掲載内容は公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。 ※特別な記載がないかぎり、価格情報は消費税込です。

最新の記事