テキサスリグからパワーフィネスまで、多彩なアプローチが存在するカバーの釣り。シンプルな攻めが通用しないときに試したい「+1」のアイデアとは? カバー巧者8名の手練手管に学ぶ「COVER+1」。今回は大津清彰さんに聞いた。
●文:ルアーマガジン編集部
大津清彰さんのプロフィール
大津清彰(おおつ・きよあき)
ティムコの商品開発とプロモーションを担当、野良ネズミやトラファルガーなどのヒット作を手掛ける。関東フィールドの最前線をルアー作りにフィードバックし続けるアングラー。
「吊るし」から「逃し」へ
以下、大津さんの回答。
ちょっと前まで、カバー攻略でいちばん食わせ能力が高いのはパワーフィネスの釣りでした。けれども最近、相模湖や房総リザーバーなど人気の高い関東のフィールドでは「スモラバを吊るしても見切られる」、そんな領域に突入しつつあります。
では、どうすればいいのか?
そういうバスのスイッチを入れられる最後のテクニック、それが「逃し」だと思うんです。どれだけルアーにスレていても、自分から逃げていくものに対しては興味を惹かれて、思わず追いかけてしまう、そういうバスの性質を利用するわけです。
野良ネズミなんかまさにそうですよね。あれはスピードを生かした「逃し」ですが、それとは逆に、デッドスローでカバーを攻めるのがPFロベルタを使ったホバストです。
外観は小型のジグですが、ヘッドがプラスチックで非常に軽い。これにエラストマー製の野良ガエルをセットします。
スキッピングでカバーに撃ち込んで、シェイクしながら泳がせて、エビが枝から枝へ漂うように操作するのが基本です。
トレーラーに浮力があるので水中での姿勢が頭下がりになって、同じシェイク幅でもスカートがしっかり揺れてくれるんですよ。
ただし非常にテンポが遅い釣りなので、朝から1日中やり通すような釣りではないです。カバー撃ちの軸としてはカメラバ5gを使って、ここぞというスポットでPFロベルタに結び変える、という感じですね。
タックル解説
PFロベルタ+野良ガエル【ティムコ】
カバー内ホバストを可能にした総重量2.2gのノーウエイト・ジグ。カバー奥で掛けてもブラシガードがあるのでフックアウトしづらい。
カメラバ5g【ノリーズ】+野良ガエル【ティムコ】
大津さんのカバー撃ちの先発アイテム。やや重めの5gを使うのは広いレンジを素早く探るため。
【PFロベルタ&カメラバ用タックル】
- ロッド:フェンウィック エイシス ACES610SMP+J(ティムコ)
- リール:ヴァンキッシュ2500HGS(シマノ)
- ライン:スマックダウンブレイド30lb(シーガー)
『ルアーマガジン』2023年9月号 発売情報
ルアーマガジン史上初めてのスモールマウス×オカッパリの表紙を飾ってくれたのは川村光大郎さん。大人気企画「岸釣りジャーニー」での一幕です。その他にも北の鉄人・山田祐五さんの初桧原湖釣行や、五十嵐誠さんによる最新スモールマウス攻略メソッドなど、避暑地で楽しめるバス釣りをご紹介。でもやっぱり暑い中で釣ってこそバス釣り(?)という気持ちもありますよね? 安心してください。今年の夏を乗り切るためのサマーパターン攻略特集「夏を制するキーワード」ではすぐに役立つ実戦的ハウツー満載でお送りします! そして! 夏といえばカバー! カバーといえば…フリップでしょ!! 未来に残したいバス釣り遺産『フリップ』にも大注目ですよ!
※本記事は”ルアーマガジン”から寄稿されたものであり、著作上の権利および文責は寄稿元に属します。なお、掲載内容は公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。 ※特別な記載がないかぎり、価格情報は消費税込です。
関連する記事
テキサスリグからパワーフィネスまで、多彩なアプローチが存在するカバーの釣り。シンプルな攻めが通用しないときに試したい「+1」のアイデアとは? カバー巧者8名の手練手管に学ぶ「COVER+1」。今回は松[…]
テキサスリグからパワーフィネスまで、多彩なアプローチが存在するカバーの釣り。シンプルな攻めが通用しないときに試したい「+1」のアイデアとは? カバー巧者8名の手練手管に学ぶ「COVER+1」。今回は礒[…]
テキサスリグからパワーフィネスまで、多彩なアプローチが存在するカバーの釣り。シンプルな攻めが通用しないときに試したい「+1」のアイデアとは? カバー巧者8名の手練手管に学ぶ「COVER+1」。今回は小[…]
テキサスリグからパワーフィネスまで、多彩なアプローチが存在するカバーの釣り。シンプルな攻めが通用しないときに試したい「+1」のアイデアとは? カバー巧者8名の手練手管に学ぶ「COVER+1」。今回は福[…]
テキサスリグからパワーフィネスまで、多彩なアプローチが存在するカバーの釣り。シンプルな攻めが通用しないときに試したい「+1」のアイデアとは? カバー巧者8名の手練手管に学ぶ「COVER+1」。今回は松[…]