私たちのフィールドには、ルアーを送り込むのがためらわれるような難攻不落のヘビーカバーが存在する。水面に分厚く堆積したフローティングカバー。キャストさえ許されないほど高く伸びた草木やアシ。そんな手強いヘビーカバーを味方にするテクニックを我らが釣りウマ兄貴・エグシュンこと江口俊介さんにレクチャーしてもらった。今回は「パンチング」の狙い方をご紹介。
●文:ルアーマガジン編集部
江口俊介さんのプロフィール
江口俊介(えぐち・しゅんすけ)
日本最高峰のバスフィッシングトーナメント・JBトップ50で長きに渡り活躍し、数々の輝かしい戦績を残し2022年に引退。バス・ソルト問わず様々な釣りに精通する誰もが認める釣り上手。
COVER TECHNIC FILE04「カバージグ&テキサスリグ」
王道(カバージグ)なくして応用(吊るし等)なし!
フィネスや変化球もいいけど、定番『カバージグ』も再評価されるべき!
江口「『王道』っていうのは、これまでカバー撃ちの定番であったカバージグやテキサスリグなどの釣りのこと。カバー撃ちの本質は『効率良くカバーの最奥までルアーを送り込む』ことだと思います。それをフィネス化していくと効率的にテンポ良く最奥を攻めることが難しくなる。ハイプレッシャーフィールドだからといって、例えば吊るしばかりしていると、取りこぼす魚は必ず出てきますよ。近年フィネス方向のカバー撃ちが流行っているからこそ、そういった人達が取りこぼしている魚を王道のカバージグで取れたりするんです。まずは正攻法をマスターすることも大切です。あと、タフになるとみんなルアーを軽くしがちだけど、そうするとバスにルアーを見せる時間も長くなります。逆に重くすると、ストンッと落ちてバスに見切られにくくなる。ハイプレッシャーにリアクション要素を入れるっていうのは基本ですね」
まだまだあるぞ! カバーちょいテク【番外編】
ディッピング
浮きゴミやマットカバーなど、キャストではルアーを送り込むことができないカバーでは、ティップをカバーの中に突っ込み、クラッチを切ってルアーを落とし込むことで攻略可能。川村光大郎さんがよく使うテクニックだ。
壁ドンリアクション
オーバーハングやレイダウンなどにただルアーを入れるだけでは反応しないバスも、スキッピングでカバー奥の岸や壁にルアーを叩きつければ、何の疑いもなく口を使うことがある。「壁」はバスにとってベイトを捕食する格好の「狩場」なのだ!
『ルアーマガジン』2023年9月号 発売情報
ルアーマガジン史上初めてのスモールマウス×オカッパリの表紙を飾ってくれたのは川村光大郎さん。大人気企画「岸釣りジャーニー」での一幕です。その他にも北の鉄人・山田祐五さんの初桧原湖釣行や、五十嵐誠さんによる最新スモールマウス攻略メソッドなど、避暑地で楽しめるバス釣りをご紹介。でもやっぱり暑い中で釣ってこそバス釣り(?)という気持ちもありますよね? 安心してください。今年の夏を乗り切るためのサマーパターン攻略特集「夏を制するキーワード」ではすぐに役立つ実戦的ハウツー満載でお送りします! そして! 夏といえばカバー! カバーといえば…フリップでしょ!! 未来に残したいバス釣り遺産『フリップ』にも大注目ですよ!
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