一般に鮮魚店などで購入できるカツオと違い、釣りカツオなら自分で血抜きなどの処理が可能なため、これが同じ魚かと疑うような臭みのないカツオが食べられる。たくさん釣れることもあるカツオ。冷蔵保存したカツオの旨味を堪能する料理として「竜田揚げ」はいかがだろうか。香ばしいゴマ仕立てで召し上がれ。
●文:ルアマガプラス編集部
カツオについて
旬は2度あり春と秋では違う味が楽しめる!
スズキ目サバ亜目サバ科マグロ族カツオ属。大型は1m近くまで成長するが、おもに漁獲されるのは40~60cm。季節によって移動する。春は南方で漁獲される「のぼりガツオ」。脂が少なくさっぱりとした味。夏に北海道近くまで北上し、秋になると南下して戻ってくる。これが「戻りガツオ」。脂がのって美味しい。ただ、どちらが美味しいかは、個人の好みともいえる。
代表的なブランド
カツオはイワシなどを捕食するフィッシュイーター。カツオの生息域は、水面近くから中層まで幅広く、捕食するときは水面付近を活発に泳ぎまわる。イワシの群れを追いかけ回しているときの水面の様子は圧巻で、漁や釣りなどは、このナブラを探してカツオを狙うことが多い。漁業では散水することで小魚のナブラを演出し、カツオをおびき寄せる。
おすすめ料理 | 旬 | 全国の産地 |
---|---|---|
たたき、刺身、煮物、揚げ物など | 春:3~6月 秋:9~11月 | 宮城県~沖縄県の主に太平洋側 |
カツオのゴマ竜田揚げ
カツオの風味をゴマで閉じ込めた香ばしさ満点の竜田揚げアツアツを頬張るとご飯もお酒も進む味。
材料(2人前)
- カツオ:半身
- しょう油:大さじ3
- みりん:大さじ3
- 日本酒:大さじ3
- 白ゴマ:適量
- 片栗粉:適量
- 塩:適量
- コショウ:適量
作り方
【手順1】
身を切り分ける
カツオの半身を食べやすい一口大に切り分ける。お造りよりもやや大ぶりに切ることで歯応えと鰹の風味がより強烈に!
【手順2】
下味を付ける
塩&コショウを適量振り、冷蔵庫で10分ほど寝かせて下味を付ける。寝かした後は水分をしっかりと拭き取る。
【手順3】
漬けダレに漬ける
しょう油1:みりん1:日本酒1を合わせた漬けダレを作り、切り分けた身を15分ほど漬け込み冷蔵庫で寝かせる。
【手順4】
衣を付ける
バットに適量の片栗粉とゴマを適量盛り、漬け込んだカツオの身全体にまぶす。この状態での冷凍保存も可能。
【手順5】
油で揚げる
180℃まで熱したサラダ油でカラっと揚げる。投入時は鍋の面積に対して1/3程度までが油の温度を下げない。
【手順6】
油から上げる
全体がキツネ色になり「シャー!」と軽い音になったら揚がった目安。特に新鮮なカツオならば半生でも美味しい。
【手順7】
盛り付け
漬け込み時間の目安は15分ほどだが、お好みで30分~2時間程度と時間を調整すれば味の変化が楽しめる。生食が可能な鰹なら分厚く切り分けて半生状態も美味い。
【ワンポイント】身の厚さと漬け込み時間をお好みで調整する
漬け込み時間の目安は15分ほどだが、お好みで30分~2時間程度と時間を調整すれば味の変化が楽しめる。生食が可能な鰹なら分厚く切り分けて半生状態も美味い。
完成!
『前略 奥様 釣った魚は自分で料理します。』発売情報
全24種の美味しい魚レシピ集!
釣った魚を料理できれば 「また釣り行くの!?」と言われず、 気持ちよく釣りへ行けるじゃないか~! そんな編集部の声(願望)から生まれた魚のレシピ集です。
春夏秋冬の季節感豊かな魚とその食べ方を幅広くご紹介。魚の捌き方もしっかり掲載しています。1冊あれば、何かのときに役立つと思いますので、お手元にぜひ。
電子版ではタブレット端末での閲覧が最適です。
※本記事は”ルアマガプラス”から寄稿されたものであり、著作上の権利および文責は寄稿元に属します。なお、掲載内容は公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。 ※特別な記載がないかぎり、価格情報は消費税込です。
関連する記事
食用魚としてもっともポピュラーな魚といえばマアジだろう。大衆魚の代表格であり、釣りの対象魚としてもエサ釣りからルアー釣りまで大人気の魚。たくさん釣れて、美味しいとくれば当然といえば当然なのだが、実は生[…]
アジの美味しい食べ方の代表的なひとつが塩焼き。しかし単にさばいて焼くよりも、水分を飛ばして旨味を凝縮した干物を焼いたほうがグッとアジの美味しさを楽しめる。干物というと難しそうにも思えるが、作り方はとて[…]
居酒屋さんなどで見かける格好いい姿造り。お店でしか食べられない高級なものと思いがちだが、作り方は意外と簡単なもの。ただ切り身を並べるだけのお刺身の見た目をお手軽に大幅にアップグレードできると思えば、い[…]
もはや全国区で知られる房総の漁師メシ「なめろう」。穫れた魚に薬味と味噌などとあわせて簡単に味をつけて叩いて白飯をかっこむ、豪快で手っ取り早く、新鮮な魚の旨味を直に楽しめる。味付けに工夫ができてお手軽に[…]
アジの代表的な料理といえばアジフライ……ですが、梅じそ風味を織り交ぜることでさっぱりとした味付けで楽しめる梅じそフライはいかが? レシピもとても簡単なひと工夫のみ。マアジの梅じそフライをご紹介。 マア[…]