長期保存も可! マアジの一夜干し【釣り人のお魚料理レシピ】

アジの美味しい食べ方の代表的なひとつが塩焼き。しかし単にさばいて焼くよりも、水分を飛ばして旨味を凝縮した干物を焼いたほうがグッとアジの美味しさを楽しめる。干物というと難しそうにも思えるが、作り方はとても簡単で大量に作れる。一夜干しにしたアジは冷凍で長期保存もできるのでたくさん釣れたときの対策にも。ぜひ挑戦してみてほしい。

●文:ルアマガプラス編集部

2024 新製品情報

マアジについて

日本沿岸どこでも見かける身近な魚

群れで沿岸を回遊しているマアジ。人間の生活圏、例えば港の奥なんかにもドンドン入り込んでくる実に身近な魚だ。子供連れでのファミリーフィッシングにも最適で、群れさえ回遊してくれば簡単に大漁気分も味わえる。レジャーとして家族でアジ釣りを楽しんで、帰ったら新鮮なアジ料理を堪能する。そんな楽しい休日も演出できそうだ。

代表的なブランド

アジには季節を追って回遊するタイプと一定の場所に居付くタイプの2タイプがいる。居付き型の方が脂の乗りがよく身も多く美味で、また漁獲量も回遊型と比べて少ないため、高級魚としてブランド化が進んでいる。大分の「関アジ」、長崎の「ゴンアジ」、島根の「どんちっちアジ」、兵庫の「メクリアジ」、東京湾の「金アジ」、内房の「黄金アジ」などが有名だ。

おすすめ料理全国の産地
お作り、塩焼き、フライ東日本:5月~8月
西日本:1月~5月
東京湾、大阪湾、豊後水道

マアジの一夜干し

家庭でも簡単に作れる極上の一夜干し、焼き始めるときは必ず身から火を通すのが極意。

材料(1~2人前)

  • マアジ:3~4尾
  • 粗塩:130g(水870ccに対して)
  • :適量

作り方

【手順1】

アジを腹開きにする

内臓を取ったアジは、腹から中骨沿いに切れ目を入れて腹開きにする。

【手順2】

漬けダレを作る

干物は塩加減が重要! 約13%の塩水が黄金比。水870ccに対し130gの塩を混ぜてつくる。この塩水に漬けることで全体に味が回るのだ。

【手順3】

30分程度漬け込む

塩水の中への漬け込み時間は30分が目安。この時間と塩の量とを調整することでお好みの塩梅になった干物が出来上がる。

【手順4】

冷蔵庫で一晩干す

簡単に作るならザルに乗せた開きを、そのまま冷蔵庫で一晩干す。冷蔵庫で干した後に3時間程度、天日に当てるとより旨味が増す。

【手順5】

サッと焼いて、召し上がれ!

干し上がりの目安は、表面を触って指紋が付かないぐらい。シットリと弾力があるぐらいが美味しい。焼き網には酢を塗ることで焦げ付きを防止出来る。

冷蔵庫ではなく天日で干す場合は、干物用ネットが重宝する。いちどにたくさん作れるのも利点。なお、日差しにたくさん当てた方がいいのではと思うかもしれないが、3時間程度でじゅうぶん水分は飛ぶ。やりすぎると逆に腐敗の原因になるので注意。

【ワンポイント】身から焼いて旨味を閉じ込める

焼くときは身から火を通すことで、水分を閉じ込め、魚の旨味を逃がさずに焼き上げることが出来る。

完成!

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