エギング始めるならこのロッド!DAIWA『エギングX』はエメラルダスの血脈を受け継ぐ「最強」のエントリーロッドだった!!

現在秋のエギングシーズン真っ只中!関西では終盤に差し掛かり、関東ではこれからがハイシーズン!これまでは春と秋がハイシーズンのエギングでしたが、高水温化により今では年間を通して楽しめるソルトルアージャンルとなっています。また、釣って楽しく食べても美味しいことからビギナーにも大人気! そんなエギングを気軽に楽しく始められる超ハイコスパなロッドがDAIWAよりリリースされましたので編集部員がインプレッションして参りました! 

→《最強エントリーロッド》を利用した釣行写真ギャラリー

●文:ルアマガプラス編集部

2024 新製品情報

インプレするのはエギング初心者にちかい準中級者(!?)編集部・大木 

【Profile】
ルアマガプラス編集部・大木
元大型釣具量販店の店員という経歴を持つルアマガプラス編集部員。バスソルト問わず、幅広く釣りを楽しむことをモットーとする。得意な釣りはシーバスで、時間があれば地元湘南河川でロッドを振るう。特技はモノマネ。プロフィールの画像は2年前のクリスマス前にキャッチしたエギング自己最大サイズの1.3kgのアオリイカ。これ以降イカには見放されている。

DAIWAの威信を感じる「超」ハイコスパエギングロッド『エギングX』

今夏DAIWAよりエギングエントリーモデルとしてリリースされた『エギングX』。同社は現在エギングシーンにおいて圧倒的な人気を誇る専門ブランド「Emeraldas(エメラルダス)」を展開しており、ロッドやリールなどのタックルから、エギや小物にいたるまで、幅広いラインナップでエギングアイテムをリリースしています。そんなエメラルダスの血統を受け継いだエントリーロッドこそが『エギングX』なのです。 

スペック

品名自重
(g)
全長
(m)
継数
(本)
仕舞
(cm)
適合エギサイズ
(号)
適合ライン
(PE)
メーカー希望
本体価格(円)
83ML1082.5121301.8-3.50.4-1.012,000
86ML1102.5921341.8-3.50.4-1.012,000
83M1082.5121302.5-4.00.4-1.012,000
86M1132.5921342.5-4.00.4-1.012,000

 いざインプレ!実売1万円以下とは思えない「軽さ」に驚愕!

エギングといえば重要になってくる動作の1つが「シャクリ」。ロッドを上下、または場所や投げた飛距離に応じて横にも倒して行うこのアクションは、水中でエギを動かし、アオリイカにエギの存在をアピールさせるので、エギングにおける「最重要項目」と言っても過言ではありません。

その動作を行うにあたり、ロッドに求められるものとはズバリ「軽さ」。さらにはエギをしっかり動かすための根幹、軽さと相反する要素である「ロッドパワー」も必要となります。

そんな2つの重要な要素を実売1万円以下のこのロッドに組み込めるのか。

出来てしまうんです『エギングX』は!

最初ロッドを持った時、驚いたのはその軽さ。上記にスペックが掲載されているように4モデル全て120g未満なのです。もちろんハイエンドとなればより軽いモデルも多くありますが、エギングXはビギナーが初めてロッドを持った瞬間でも「軽い」と感じられる重量及びバランスとなっているのです。

ロッドの軽さはエギングを長時間するにあたり、シャクる際での体への負担や疲労軽減においても大事な要素。アオリイカを釣りやすいとされる秋エギングでも、ビギナーがイカを手にするのは決して簡単ではありません。釣れない状況で集中力を保つためにも「軽さ」は正義と言っても過言ではないのです。

爽快なキャスタビリティ!でも早いモーションで投げなくてもOK

今回のインプレ実釣は神奈川県の三浦半島で敢行! 関東ではエギングシーズンが本格的に突入しており、場所や潮のタイミングによっては一般的な秋イカサイズよりもアベレージの大きいアオリイカが狙えるのが特徴です。

まずは2.5号のエギを付けてキャスト。MLロッドなので柔らかさもあり、しっかりとエギの重みを乗せてキャストすることができました。個人的にはパリッとしたカーボン含有率が高く硬めの竿が好みですが、エメラルダスXは全体的なハリはそこまで強くないので「ビシっ」といった弾くようなキャストよりは余裕をもったゆったりとしたキャストの方が疲れず、飛距離もさほど変わることなく快適に釣りができると思いました。

またガイドはステンフレームのKガイドを採用しているため、糸抜けも抜群。今回ラインはPE0.5号+フロロリーダー10lbを組み合わせて使用していますが、実釣中にライントラブルはほとんどなく、日没後のナイトゲームでも快適にエギングができました。

絶妙なバットパワーがビギナーにもシャクリやすい!

実際にシャクリのアクションを入れてみると、糸を通さず最初に手に持った時の感覚のままシャクれるイメージ。ブレーディングXを搭載したバッドは、パワーを手元に残しながらも軽さと融合し、持重りを感じさせず軽快にシャクることができます。

さらに絶妙なパワーバランスは、エギをキレイにダートさせるために必要な「ラインスラック」も出しやすくエギを滑らかに動かすことができました。連続でシャクっている際も、しなやかでありながら、ロッドがたわむことがないのでシャクった後のラインコントロールもしやすい感覚でした。

今回使用した86MLは、同クラスのロッドでもかなりしなやかな部類に入るので、2.5~3号のエギをシャクるには非常に動かしやすかったです。3.5号クラスのエギはしっかりシャクらないとキレイなダートを出しづらい感覚があったので、やはりメーカー公式HPの通り、比較的エギサイズの小さい秋シーズンにベストなロッドなのかと思います。

インプレではグッドサイズの秋イカをキャッチ!

今回のインプレを敢行したのは10月末の三浦半島の地磯。満潮潮止まり夕マズメのタイミングからエントリーしたため「勝負は日没!」と意気込んで望んだものの、中々釣れず…。

しかし、潮が動き出してからは同行してくれた大木のエギングの師・Kさんが連発!3杯目にはまさかの800gクラスをキャッチ。でも大木にはノーバイト…。

その後潮がだいぶ下がり、時間も21時を過ぎたタイミング。帰路の駐車場に戻りながら、途中砂浜の隣接するワンドでダメ元でエギを投入すると…まさかのバイト!

が、惜しくも乗らず…。イカからのバイトにテンションが上がった2投目、フォール系の2.5号エギを3回シャクり、跳ね上げさせてからゆっくりとフリーフォールをさせ、ボトムに着底する間際に再度バイト!エギを抱いているのを確認し落ち着いてフッキング!

想像以上に元気な引きに途中ドラグを出されながらも、バラすまいと丁寧にファイトしランディング。ボトム付近でのバイトだったので一瞬コウイカかと思いましたが、グッドサイズの600gクラスのアオリイカでした。

久しぶりのアオリイカにテンションが爆上がり!釣れた余韻を浸りながらそのまま納竿となりました(笑)。

大木的提案!組み合わせるリールにも拘ろう。

先述したようにエギングXは実売価格1万円以下。これがネット販売や店頭でのセールが加わればさらにお安くなることでしょう。その際に個人的に提案したいのが「組み合わせるリールのランクアップ」です。

もちろんそれぞれに予算の都合があるので必ずしもとは言えませんが、せっかくリーズナブル且つ軽いロッドを手にしたのであれば、その軽さを活かして軽量でスペックの高いリールを組み合わせればより快適にエギングが出来るかと思うのです。

ちなみに今回大木が組み合わせた「21カルディアFCLT2500S」は自重が180gと軽量かつ剛性も高く、DAIWAスピニングの最新テクノロジーもひと通り搭載されており、エギングだけでなく、メバリングやチニング、バスと幅広く使用できるモデルです。

実際にカルディアを組み合わせてバランスを取ってみたところ、先重りなどもせず非常にいいバランス。使っていてもリールでのライントラブルは一切ありませんでした。個人的にはかなりイチ押しです!

今回エギングXに合わせたリールは大木自前の21カルディアFC LT2500S(DAIWA)。エギングXとのロッドバランスもバッチリでした。

ビギナーは迷わず「エギングX」!価格以上の性能は間違いなくある!!

今回エギングXをインプレして思ったのは、正直ビギナーには十二分過ぎる性能をこのロッドは備えているということ。

キャストしやすくエギもシャクリやすい、エギのコントロールもさせやすく、潮の流れやバイトも感じられる。エギングロッドにおける基本性能が非常に高く、初心者にも扱いやすいロッドになっています。

これが実売1万円以下で買える時代になったとは…おそらく数年前のミドルグレードクラのス実力は間違いなくあります、タックル進化のスピード速すぎますって(笑)。

そしてこのDNAの頂点に立つ「エメラルダス」シリーズのフラッグシップはきっと異次元の使い心地なのかと思うとDAIWAのロッドテクノロジーの凄さにただただ脱帽です…。

関西以西はシーズン終盤、関東はまだまだこれからがハイシーズン!エギングを始めたいけど、初めての1本は「リーズナブルだけど性能が高いロッドが欲しい!」というビギナーには、間違いなく『エギングX』をおすすめしたいと思います。

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