巻き物上達ワンポイントアドバイス ヒロ内藤(ひろ・ないとう)
アメリカ・フロリダ州在住。日本のバス釣り黎明期から活躍するレジェンド。バスフィッシングの歴史や文化、本質をわかりやすく伝える、アメリカと日本の掛け橋的存在だ。
「まずはゾーンとスピードをマッチさせましょう」
ルアーで大事なのは、ゾーン(レンジ)が60%、スピードが25%、アクションが15%です。
音やニオイといった要素は、もっと下の要因です。つまり、ゾーンとスピードが合っていれば85%釣果に近づくことができます。
まずはバスが反応するゾーン、バスが反応するスピードを探り当ててください。そして、ジャークやトゥイッチなどのテクニックでバスに口を使わせていくのです。
漠然と巻いているだけだったり、テクニックだけが先行しているとなかなか巻き物の本質には近づけませんよ。
ヒロ内藤さんが説くのは、いつの時代も変わらない普遍の法則。ヒロ内藤さんの言葉はいつもバスフィッシングの歴史の重さが乗っている。
巻き物上達ワンポイントアドバイス 礒村雅俊(いそむら・まさとし)
いそっちの愛称で親しまれる琵琶湖敏腕ガイド。ラグゼにてルアー・ロッドのプロデュースし、アベンジクランク400やアベンジミノーなどの開発に携わってきた。
「ローギアならルアーがウィードに刺さりきらない」
琵琶湖でクランキングをする場合は、5.3:1などローギアのリールを使うことを強くオススメします。
ギア比が高いとルアーがウィードに刺さり、ほぐす、浮かす、躱すなどの動作がやりづらくなる。
ローギアはウィードへのタッチが優しくなるので、新芽のウィードをハンドル回転で優しく躱すこともできます。優しいタッチ感がローギアの強みです。
あとは、飛距離を出すこと。快適に遠投を繰り返せるようなタックルセッティングも重要ですね。
アベンジクランク400(ラグゼ)
ローギアリールを使うと、クランクがウィードに刺さらず滑るように抜けてくる。この抜け感がクランクベイトを極める第一歩だ。
巻き物上達ワンポイントアドバイス 津輕辰彦(つがる・たつひこ)
釣りのほとんどをハードベイトとワイヤーベイトで通す生粋の巻き物師。なかでもスピナーベイティングは彼の必殺技。H-1グランプリのマスターズカップを2回制覇。
「ノブの握り方ひとつで巻きの釣りは変わります」
巻きがカクカクしている人が多いので、まずは巻きを一定にしてあげることが大事です。
そうするには、手首だけではなく、肘や肩全体を使って意識的に巻くことが重要。通常、リールのハンドルノブを人差し指と親指でつまんでいる方が多いと思うのですが、中指と親指でノブをつまみ、人差し指は添えるだけにする。この握り方にするだけで、巻きは安定します。
秋から晩秋はやや強めの巻き物が強くなってくるのですが、引き抵抗の強いルアーでも巻きやすい握り方ですよ。


ノブの握り方は、中指と親指で握り、人差し指は添えるだけ。この摘み方だと巻きがブレず、安定して巻くことができる。
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