エギングとは切っても切り離せないのが『PEライン』。実はエギングとはソルトの陸っぱりゲームにPEラインを持ち込んだパイオニア的なジャンルのひとつで、それまでは船のジギングなどを除けばナイロンラインやフロロカーボンラインを使用していたのだ。
そして、そのPEラインを使ったアオリイカ釣り=エギングを確立させたアングラーのひとりが、もはや知らない人はいないであろう最強エギンガー・重見典宏さんだ。現在、重見さんの相棒とも言えるPEラインが『PEワイルドジャーク エギ(ゴーセン)』で、これまでのPEラインにはなかった重見さんならではのこだわりが詰まっており、それが大きな武器となっているという。
●文:ルアマガプラス編集部
PEワイルドジャーク エギ(ゴーセン)
重見典宏のこだわりが詰まる高比重PE
ゴーセン独自のW-Core製法を採用した高比重PEライン。状況下に応じてエギの沈下速度をコントロールしやすく、イエローベースのカモフラカラーは視認性抜群! 芯糸には超低伸度PEが組み込まれており、感度と耐久性も持たせてある。
【スペック】
- サイズ:0.5号(9lb)、0.6号(11lb)、0.8号(13lb)
- 比重:1.24(0.5号)、1.19(0.6号)、1.14(0.8号)
- 糸巻量:150m、210m(0.8号は150mのみ)
- カラー:イエローカモフラージュ
- 価格:オープン
ワイルドジャークの性能を引き出す“専用リーダー”『ワイルドジャーク EGIリーダー(ゴーセン)』
PEラインの感度をさらに増幅させる!
初期伸度を抑えPEラインの感度をさらに引き出す素材に、チタンポリマーとシリコンポリマーの2層コーティングが施されている。耐摩耗性や耐吸収性、平滑性に優れた専用リーダー。
【スペック】
- 長さ:30m
- 号数(lb):1.5(6)、1.75(7)、2(8)、2.5(10)
- 素材:フロロカーボン
- カラー:ナチュラル
- 価格:1320円(税込み)
沈むから水馴染みが良く、エギをコントロールしやすい
ワイルドジャークのこだわりの1つが『比重』で、通常PEラインの比重は0.98とされており、基本的には水面に浮く。その浮力はエギが沈むときの抵抗にもなっており、水中を自然に漂うように、ゆっくりとエギが沈むのでアオリイカも積極的に抱いて来るという図式ができあがっている。
ただ、エギンガーの爆発的な増加によってフィールドのプレッシャーは高くなり、アオリイカも簡単にはエギを抱いてくれないほどにスレてきている今、エギの沈下速度をより積極的にコントロールする必要が出てきたのだ。そのために既存のノーマルシンキングをベースにシャロー、ディープ、そしてエクストラディープなど、同じ大きさでも重さが異なるエギがラインナップされているのは周知の通りだ。
そして、その沈下速度をさらにコントロールしやすくするのが、PEワイルドジャーク エギの最大の特長である『高比重』。ゴーセンが考案するW-Core製法が採用されたPEラインは高比重繊維の芯とPEの芯を組み合わせて作られており、最大比重で1.24の設定(0.5号)。既存の比重0.98のPEラインと比較して水馴染みが非常に早いので、エギもこれまで以上に素早く水中へ送り込むことができる。さらに波や風の影響も受けにくくなるので、よりダイレクトにエギをアクションさせることができるのだ。
“カモフラージュ”なのに視認性が高く、わずかな変化も見逃さない
2つ目のこだわりが『カラー』。エギングはラインの動きを見ながらエギをコントロールしたり、アタリを獲ったりすることもあり、通常はエギンガーから見やすい派手めのカラーが採用されることが多い。しかし、PEワイルドジャーク エギが採用するカラー名は“イエローカモフラージュ”。
ご存じの通り、カモフラージュとは基本的には『見えにくくする』ために使う表現だが、ここでは完全に真逆の意味。ライン全体の60%にカモフラージュパターンを施すことで、単色のみで派手なカラーを施すよりも視認性が大幅にアップ。微風によるラインの流れから、イカパンチによるわずかなラインの跳ねまでも、より認識しやすくなっている。
圧倒的な感度で水中の様子を、イカの動きを知り尽くす!
そして、最後のこだわりが『超感度』。前述のW-Core製法で採用されているPE芯は既存素材と比較して伸度が圧倒的に低く、エギの着底から潮流の変化、アオリイカがフォールしているエギに狙いを定めて着いた段階での“前アタリ”まで、敏感すぎるほどに感じることができる。
さらに耐久性にも優れており、リーダーとの結節や破断時には粘り強さを発揮して、スラックジャークなどの激しいアクションにも負けることなく、エギにキビキビとした動きを与えてアオリイカを誘うことができる。
百戦錬磨の春イカ攻略にこそ、導入すべき高比重PEライン
この唯一無二とも言えるエギング専用高比重PEライン『PEワイルドジャーク エギ』のラインナップは0.5号、0.6号、そして0.8号の3種類で、150m巻きと210m巻きが用意されている(0.8号は150m巻きのみ)。これまで散々エギに攻められて、スレて賢くなった結果として大きく成長した春イカ攻略には、ぜひとも導入して欲しいライン。巻き替えるなら、今だ!
関連する記事
ソルトルアーライン選びの「答え」として、老舗釣り糸メーカー「ゴーセン」が導き出した釣種専用ライン「ANSWER(アンサー)」シリーズに、今年度キャスティング専用モデルとして16本編みの「アンサーキャス[…]
秋イカシーズン到来!アオリイカの釣果が良くなるこの季節に有効なエギングテクニックを解説! 二段シャクリとスラックジャークの使い分けをマスターして、良型イカをキャッチしよう! >>二段シャク[…]
ゴーセンからリリースされているPEライン『ROOTS PE×8』は、使いやすくてハイクオリティながらもコストパフォーマンスも優秀。フロロカーボンリーダーの『ROOTS FCリーダー』と合わせて、RED[…]
自社一貫生産でフィッシングライン(釣り糸)を製造する、高い技術力を持つ稀有なメーカーゴーセンから、ソルトフィッシング用ブランド「アンサー」シリーズに、アジング用のPEラインが新登場。その詳細について、[…]
春は大型のアオリイカが釣れるというのはわかっていても、なかなかでかイカがキャッチできない! というアングラーも多いのでは? そこで、数々のでかイカをキャッチしてきたエギング番長こと、重見典宏さんに、本[…]
※本記事は”ルアーマガジンソルト”から寄稿されたものであり、著作上の権利および文責は寄稿元に属します。なお、掲載内容は公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。 ※特別な記載がないかぎり、価格情報は消費税込です。