
●文:ルアマガプラス編集部
カサゴとは?
カサゴは、スズキ目フサカサゴ科に属する魚。日本では北海道南部から九州、朝鮮半島や台湾までの沿岸部に広く分布する。地域によって「ガシラ」や「アラカブ」などさまざまな呼び名で親しまれている。堤防/地磯/漁港など身近な場所で釣ることができ、その手軽さと裏腹に、とても美味な高級魚として知られている。ただし、背ビレや尻ビレには鋭いトゲがあり、刺さるととても痛むため、扱う際には十分な注意が必要だ。
手軽で人気のターゲット!大きいものでは30㎝近いものが釣れることもある
カサゴの生態
沿岸の岩礁帯/テトラポッド帯/海藻が生い茂る場所などに生息する典型的な「根魚(ロックフィッシュ)」。昼間は岩の隙間や穴の中に身を潜め、夜になるとエサを求めて活発に動き出す夜行性の習性を持つ。あまり広範囲を泳ぎ回ることはなく、自分の縄張りを中心に行動する。食性は肉食で、ゴカイ類/甲殻類/小魚など、目の前を通る動くものに果敢にアタックする。成長が比較的遅い魚としても知られている。
こういった岩や消波ブロックの隙間がカサゴの棲み処になっている
小型はリリースを!
カサゴは非常に成長スピードが遅い魚で、4~5年かかってようやく20cm程度にまで育つと言われている。資源保護のためにも、小さい個体はもちろん、大きい個体であっても、お腹が膨らんだ子持ちの魚はなるべくリリースしてあげよう。
カサゴの釣りシーズン
カサゴは基本的に1年を通して釣ることができる魚。水温が極端に低くなる真冬でも、水温が安定しやすい深場や穴の奥では釣果が期待できる。
ベストシーズン(11月~5月)
一般的にカサゴの旬は冬から春にかけてとされる。この時期は水温が下がり、カサゴが深場や障害物の奥に固まる傾向があるため、ポイントを絞りやすい。また、産卵期を控えて栄養を蓄えるため、良型が釣れやすく、食味もとても良いとされる。
サマーシーズン(6月~10月)
夏場は浅場でも活発にエサを追うため、数釣りが楽しめるシーズン。とくに夜釣りでは、堤防の際などで活発に捕食しているカサゴを狙うことができる。初心者でももっとも手軽にカサゴの引きを味わえる時期だ。
カサゴの釣り方
カサゴは障害物の周りに潜んでいるため、根かかりを恐れずにタイトに攻めることが釣果を伸ばす鍵となる。仕掛けは予備も含めて多めに用意しておくのが無難である。
根掛かりそうだから仕掛けを落としたくない…そんな場所でこそ釣れやすい魚である
ルアー釣り
ジグヘッドと小型のルアー(疑似餌)を使った、所謂ライトロックフィッシュゲームと呼ばれる釣り方。手軽なタックルで楽しめ、カサゴのダイレクトなアタリを感じられるのが魅力だ。どうしても虫エサが触れないという方にもおすすめである。
メバリングロッドやアジングロッドを流用できるのも魅力の一つ。
仕掛け例
- ロッド: 6ft~7ft台のメバリングロッド/アジングロッド(Lクラス)
- リール: スピニングリール 1000~2000番
- ライン: フロロカーボン 3lb~5lb/PEライン 0.3~0.6号+フロロリーダー 4lb~8lb
- リグ: ジグヘッドリグ
- ジグヘッド: 1g~5g程度(底が取れる範囲でなるべく軽いものを選ぶ)
- ルアー(ワーム): 1.5~3インチのピンテール系/カーリーテール系/クロー系ワーム等
穴釣り
テトラポッドや岩の隙間に仕掛けを落とし込み、隠れているカサゴを狙い撃ちする釣り方。カサゴ釣りの定番とも言える釣法だ。根掛かりは付き物なので、予備の仕掛けは多めに用意したい。
仕掛け例
- ロッド: 1m前後の穴釣り専用ロッド/バスロッド等
- リール: 小型ベイトリール/スピニングリール
- ライン: ナイロンライン/フロロカーボンライン 3号~4号
- 仕掛け: ブラクリ
- ブラクリ: 3号~8号(水深や消波ブロックの大きさで調整)
- エサ: アオイソメ/オキアミ/サバやサンマの切り身/イカの短冊等
胴突き釣り
堤防からのチョイ投げや、船釣りでも用いられる定番の仕掛け。堤防の壁際(ヘチ)から少し沖の沈み根まで、複数の針で効率よく探ることができ、カサゴ以外の根魚も同時に狙える。こちらも根掛かりしやすい釣りなので、予備の仕掛けは多めに用意したい。
仕掛け例
- ロッド: 3.6~5.3mの磯竿/万能竿/シーバスロッド等
- リール: 小型両軸リール/スピニングリール
- ライン: ナイロンライン/フロロカーボンライン 3~4号
- 仕掛け: 市販の胴突き仕掛け(カサゴ/メバル用)
- 針: 2~3本針
- オモリ: 3号~5号程度(水深に合わせて)
- エサ: サバの切り身/ホタルイカ/冷凍キビナゴ/アオイソメなど
カサゴの食べ方
カサゴは比較的釣りやすい魚ではあるが、れっきとした高級魚である。クセのない上品な白身は、どのような料理にも合う万能選手。火を通しても身が硬くなりにくいのが特徴だ。
手軽に釣れてさまざまな料理にマッチするカサゴは釣り人のアイドル!?
唐揚げ
カサゴ料理の王道。小型のものは、ウロコと内臓を取って丸ごと二度揚げするのがおすすめ。外はカリッと、中の身はふっくらとしており、小骨やヒレまで美味しく食べられる。塩コショウやポン酢でいただくのが定番だ。
味噌汁(あら汁)
カサゴのアラから出る濃厚な出汁は絶品の一言。ぶつ切りにしたカサゴを味噌汁の具にするだけで、家庭では味わえないような深い旨味の汁物が完成する。ネギや豆腐との相性も抜群。
煮付け
上品な白身と、醤油ベースの甘辛い煮汁がよく合う。身離れが良く、ふっくらとした食感を楽しめる。ショウガやゴボウと一緒に煮込むと、風味が一層引き立つ。
刺身(薄造り)
25cmを超えるような良型が釣れた際に試したい食べ方。透明感のある美しい白身は、歯ごたえが良く、噛むほどに上品な甘みが広がる。ポン酢にもみじおろしでいただくのが最高だ。
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