ときにたくさん釣れる小アジ。美味しいから持ち帰って食べたいけど、とにかく釣れすぎる! そんなときの救世主的な料理といえば南蛮漬けだろう。手間はかからずネギと酢と唐揚げにしたアジの香りは暑いときでも食欲を掻き立てる。一般的な小アジを丸ごと揚げるタイプではなく、柔らかい味付けで大名おろしにした口当たりの良い南蛮漬けの調理法を紹介しよう。
●文:ルアマガプラス編集部
マアジについて
日本沿岸どこでも見かける身近な魚
群れで沿岸を回遊しているマアジ。人間の生活圏、例えば港の奥なんかにもドンドン入り込んでくる実に身近な魚だ。子供連れでのファミリーフィッシングにも最適で、群れさえ回遊してくれば簡単に大漁気分も味わえる。レジャーとして家族でアジ釣りを楽しんで、帰ったら新鮮なアジ料理を堪能する。そんな楽しい休日も演出できそうだ。
代表的なブランド
アジには季節を追って回遊するタイプと一定の場所に居付くタイプの2タイプがいる。居付き型の方が脂の乗りがよく身も多く美味で、また漁獲量も回遊型と比べて少ないため、高級魚としてブランド化が進んでいる。大分の「関アジ」、長崎の「ゴンアジ」、島根の「どんちっちアジ」、兵庫の「メクリアジ」、東京湾の「金アジ」、内房の「黄金アジ」などが有名だ。
おすすめ料理 | 旬 | 全国の産地 |
---|---|---|
お作り、塩焼き、フライ | 東日本:5月~8月 西日本:1月~5月 | 東京湾、大阪湾、豊後水道 |
マアジの南蛮漬け
一番出汁をとって三杯酢を作るアジは、唐揚げにして三杯酢にじっくり漬け込む。
材料(1~3人前)
- マアジ:3~4尾
- 片栗粉:1/2カップ
- サラダ油:適量
- 昆布:約20g
- 鰹節:約70g
- 砂糖:80g
- 酢:200cc
- しょう油:少々
- 玉ネギ:1/2個
- カイワレ大根:少々
作り方
【手順1】
一番出汁をとる
昆布を入れた鍋を火にかけ、沸騰寸前で昆布を取り出す。鰹節を入れてひと煮立ち。出汁が出たら鰹節をこし取る。
【手順2】
三杯酢を作る
出汁汁400ccに酢200ccと砂糖80gを合わせ、強火にかけてひと煮立ち。香り付けにしょう油をたらして味を調整。
【手順3】
アジに衣を付ける
大名おろしにしたアジの身に片栗粉をまぶして衣付け。薄くまんべんなく。全てをビニール袋に入れて振り混ぜると簡単。
【手順4】
アジを揚げる
揚げ油を約170度まで熱してタネを投入。泡の出方がおとなしくなり、浮いてきたら油から上げて余分な油を切る。
【手順5】
三杯酢に漬け込んで寝かす
玉ネギの薄切りをタッパーに敷きつめ、その上に唐揚げを乗せる。三杯酢で浸して1日程冷蔵庫で寝かせればでき上がり。
【ワンポイント】1日以上寝かせることで味がまろやかに
三杯酢に浸したらラップで落としぶたをして空気を遮断し、冷蔵庫で1日以上寝かせること。これで酢のトゲトゲした酸味がまろやかに落ちつく。
完成!
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