釣れるエリアは魚のニオイがする!独特な判別法で釣果を上げるサーフの達人が静岡にいた!高実績ルアーも紹介!

広いサーフからターゲットを釣るのは簡単ではなく、打ちひしがれて納竿するアングラーも少なくない。そんな中でバイトを得ていくにはどうしたらいいのか? 遠州サーフのスペシャリスト、小野澤康平さんが実践する独特な魚の見つけ方、そのヒントは何と「ニオイ」にあった!

→【画像】魚の臭いがする理由

●文:ルアーマガジンソルト編集部

2024 新製品情報

小野澤康平(おのざわ・こうへい)

1983年生まれ。静岡県浜松市出身・在住。好きな釣りは浜名湖のクロダイやシーバス、サーフでのフラットフィッシュや青物など。『釣魚に外道無し!』の精神でいろいろな魚を釣り歩く。

盛り上がりを増すサーフ青物! 釣りたければとにかくベイトを追う!

フラットフィッシュ狙いで人気の遠州サーフだが、実は青物もかなり面白い。では、青物が釣れる時期はいつ?

小野澤「夏から小型が入り始めて、冬にかけてサイズが大きくなってくるようになります。ここ数年青物が増えてきて、冬でもブリクラスが沿岸をたむろしていたりしますよ。秋から冬初頭が最盛期。季節の進行とともにベイトも変わっていって、小型のベイトはカタクチイワシ、中〜大型はコノシロと、徐々に大きくなっていきます」

遠州サーフってドコ?

遠州サーフ(静岡県)
静岡県の東西に広がる広大なサーフで、日々多くのアングラーが訪れる人気エリアになっている。ちょっとした地形変化や流れの変化、ベイトフィッシュが接岸している場所などを見つけていけるかが釣果を左右する。

広大な遠州サーフから、どのように釣り場を絞り込んでいけばいいのでしょうか?

小野澤「自分の場合はまず河口がらみを基点にします。地形的に大きな変化になり、栄養素が豊富でベイトが寄りやすいからです。あとはベイトがいる場所。これが最も大事。とにかくベイトを追いかけることです」

サーフからベイトの芳香がすれば期待大! ベイトが接岸していて、ベイトが打ち上がっているかもしれない。

そのベイトの有無の見分け方が難しい。小野澤さんは、どのようにしてベイトを探していますか?

小野澤「ベイトがいれば、水辺に黒い塊に見えたりします。波間に黒いのがワラワラと見えたりしますよ。あとは鳥がいたり、ナブラが立てば完璧ですね。海沿いを走って鳥を見つけたりしましょう。そしてニオイです」

エッ! ニオイですか!?

小野澤「ベイトがいるサーフは、水辺に近づくと魚のニオイがするんですよね。朝マズメの暗い中でも、海のほうから少し魚のニオイがしてくるんですよ。実際に、海岸に何尾かベイトが打ち上がっていたりするんで、それもあるんでしょうね」

広大なサーフ、釣れるエリアの見つけ方!

青物が釣れる場所は魚のニオイがする!

青物を釣るにはベイトフィッシュがいる場所を探すことが大事。ベイトは鳥山や、水面に黒く影が見えたりする。そして、小野澤さんはニオイでも判断可能だという。
小野澤「サーフにエントリーするとき、魚のニオイがするんですよ。そいう場所は大抵ベイトがいて、魚も釣れますね」

なるほど、視覚だけでなく嗅覚もフル活用してベイトを探すわけですね。ちなみに、遠州サーフ攻略のカギ、他にもありますか?

小野澤「釣れる時間帯は、朝夕のマズメと、ベイトの入り次第では昼間もチャンスはあります。潮回り的には中潮が一番好ましいです。大潮は潮が飛び過ぎてしまったりするので」

大潮は潮が動きすぎるので、中潮の方が釣りやすいし釣果も伸ばしやすいということですね。

小野澤「あとはローカルの情報を集めたりという感じですね。ただ、今日釣れたという情報は明日も釣れる保証にはならない。情報に振り回されないようにするのも大事ですよ!」

小野澤さんオススメ! 遠州サーフ、ご当地高実績ルアー!

【パイロットルアー】メタルX ウェービングライダー(メガバス)

遠州サーフでは弱めの動きのメタルジグが良く効く

メタルX ウェービングライダーの高実績操作法

3回トゥイッチ&フォール、レンジは上めを意識して
アクションはショートピッチのリフト&フォール。弱めのワンピッチを意識し、3回トゥイッチしたら数秒フォールを繰り返す。ボトムまでフォールさせる必要はなく、比較的上のレンジで動かすことが釣果を伸ばすコツだ。

パイロットルアー的存在がウェービングライダー。フック標準装備でパッケージから開けたらそのまま使える。

小野澤「細身のメタルジグで、ゆっくりとした綺麗なフォームで落ちてくれます。なので、横というよりは縦の動きで見せます。弱ったエサをイミテートする感じですね。ナブラが立ってれば水面をスキッピングさせるのもよく釣れます。重さは30gをメインにしています」

投げやすく動かしやすいウェービングライダー。タイミングを掴めばこのようにまとまった釣果が出ることも。

【オールレンジ対応】マキッパ(メガバス)

サバ・アジ〜大型青物まで釣れるバーサタイラー

メインは10〜30gで、ボトムまでフォールさせてからゆっくり巻いてくる。いろいろな巻き速度を試して、その日の当たりスピードを探そう。巻き上げてからのフォールも有効な誘い方。

小野澤「ちなみに、サバ・アジもこれでよく釣れますよ。特にサバはフォールアクションでよく食いますね」。

11月にキャッチしたブリサイズ。沿岸をコノシロが群れていて、それを追ってブリが接岸してきた。昼間の時合にマキッパでキャッチ。

【高速サーチ】カットバイブ ヘビーウエイト(メガバス)

上から下まで全てのレンジを素早くチェック!

サッパなど体高のあるベイトが入っている場合はこれ。ボトムまで沈めてから巻き上げてきたり、表層付近を巻いてきても良い。ベイトがいる層を知りたい場合など、全レンジを素早くサーチしたい時に投げてみよう。

ヒットルアーは77mmで25gのヘビーバイブ。深いレンジでも高速で巻いてくることができるハイピッチアクションルアーだ。

【水面攻略】カッター90(メガバス)

ベイトが表層にいたらスキッピングでリアクションバイトを誘う。

イナッコやイワシ、サヨリが水面でバチャバチャしていたらカッター90のスキッピングアクションを試そう。連続トゥイッチで表層を滑らせ、時折フォールで喰わせの間を入れる。細身シンペンの表層使いは、遠州では密かなヒットパターンだ。

【奥の手ルアー】スピンX(メガバス)

マイクロベイトパターンはスピンXで確実に喰わせる

いわゆる弓角タイプのルアーで、これをウェービングライダーのフックを外してセットする。使い方は表層のただ巻き。

小野澤「シラスなどの細かいベイトがいる時が出番。他のルアーでは反応しない時によく釣れます。夏でも冬でも小さいベイトが入ったりするので、これ持っておいたほうがいいですよ。弓角は遠州の昔ながらの釣り方ですからね」

スピンX操作法

表層を巻くだけで釣れる遠州実績大の弓角ルアー
キャストしたら着水後すぐに表層を巻いてくるだけでOK。表層に波紋が出るくらいのスピードで巻いてくる。余計なアクションを加えると絡んでしまうので注意。バイトがあったら巻きアワセをして、ラインテンションを抜かないようにしよう。

小野澤さん使用タックル

ロッド:シャドウXX SXX-100M(メガバス)
リール:セルテートLT4000-C(ダイワ)
ライン:Gソウル×8 アップグレード1〜1.5号(YGKよつあみ)
リーダー:シーガーグランドマックス5号(クレハ)


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