T.O.Y.スピニングロッド部門をよりぬき3名が講評!
新生20メタニウムは巻き心地と堅牢性を正常進化
LM:ベイトリール部門は、去年発売された20メタニウムが1位。
千藤「ベイトリールのランキングは、実際の売れ行きと連動してる感じがするよね。スピニングリールはやや人気的側面もあるけど」
長谷川「ベイトリールは、値段的に4万円前後が特に人気集中しますね」
千藤「フラッグシップモデルのアンタレス(7位)にしても、頑張れば買える額なんですよね」
長谷川「20メタニウムは納得の首位。コアソリッドボディと呼ばれる切削ボディを採用し、大物相手のファイトでもボディが歪まない。バンタムMGL(8位)と同じ製法です。ウチの店でも特に人気があるのは左巻き+ハイギア。近年の主流は7.1以上。特別な意図がない限り、ローギアはちょっとかったるい。巻いても巻いてもルアーが返ってこないんだもん(笑)」
LM:近年はビッグベイトを投げる人が増えたので、糸巻き量にも注目したいところです。
長谷川「メタニウムは16lb80mで、バンタムMGLは100m。アンタレスDC MD(4位)は20lbを100m巻けます。ビッグベイターにとっては(シマノのロープロファイル型では)アンタレスDC MDが唯一の選択肢ですね。DAIWAであれば、ジリオンTWHDなどがあります」
千藤「スティーズSV TWが2位。文句なしの高性能ぶりですが、今から買うならスティーズCT SV TW(11位)がおすすめ。ビッグベイト以外のほぼすべての釣りに対応する。もうCTでそろえればいいんです(笑)。予算を抑えるなら、アルファスCT SV(22位)でもいい。スティーズCTがクラウンなら、アルファスCTはカローラ。DAIWAはそのあたりが露骨…もとい、わかりやすいんだ(笑)。対してシマノだと、バンタムMGLと20メタニウムの違いって説明しにくい。もちろん軽さが違う、ベアリングが違うとか、差異はあるんだけど、正直わかりにくい。クラウンとカローラならすぐに選べるけど、マークIIとクレスタじゃ迷っちゃうでしょ。「えっ、どっちがいいんだろう…」ってなるじゃない!?」
長谷川「クレスタって久しぶりに聞いたな(笑)」
大場「確かにスティーズCT SV TWは使いやすいですね。実は僕も愛用してます」
千藤「すごくいいでしょ?」
大場「ビッグベイト以外何でもできるというのはまさにその通り。スモラバも投げられちゃう」
千藤「しかも、最近のDAIWAはかなりタフなんですよ」
大場「剛性といえば、カルカッタコンクエストDC(14位)に100が追加されました」
長谷川「100も200も、ボディは同じくらい。パッと見ではどちらかわからないほど。100は軽量ルアーに対応。昔の50に近い印象ですね」
LM:ZPIのアルカンセ(30位)はいかがです?
長谷川「実はこれがなかなかいい。遠投を多用する釣りでもストレスなく投げられます。来期は、ベイトフィネスモデルが出るなんてウワサもありますよ」
LM:ビギナーにおすすめは?
長谷川「シマノならSLX MGL(21位)でしょう」
千藤「DAIWAで推すならアルファスCT SV。予算があるならスティーズCT SV TWだけどね。普段の釣りなら、アルファスCT SVでスーパー十分です」
長谷川「23位に13メタニウムが入っているのには驚いた。確かに名機だけどさ(笑)」
千藤「T.O.Y.スピニングリール部門に98ステラがいつまでも残り続けた時代もありましたね(笑)」
当部門11~30位までのランキング
順位 | メーカー | アイテム |
11位 | DAIWA | スティーズ CT SV TW |
12位 | DAIWA | 20タトゥーラSV TW |
13位 | シマノ | アルデバランBFS XG |
14位 | シマノ | カルカッタコンクエストDC |
15位 | シマノ | 16アンタレスDC |
16位 | DAIWA | アルファスエアTW |
17位 | シマノ | SLX DC |
18位 | シマノ | スコーピオンDC |
19位 | シマノ | スコーピオンMGL |
20位 | シマノ | カルカッタコンクエスト |
21位 | シマノ | SLX MGL |
22位 | DAIWA | アルファスCT SV |
23位 | シマノ | 13メタニウム |
24位 | DAIWA | SS AIR |
25位 | シマノ | アルデバランMGL |
26位 | シマノ | スコーピオン70 |
27位 | アブ・ガルシア | レボ LTX-BF8 |
28位 | アブ・ガルシア | レボ ブラック9 |
29位 | アブ・ガルシア | ロキサーニ |
30位 | オフィスZPI | アルカンセ |