2020年に最も人気だったバス釣りワームはこれだ！読者投票ランキング発表【ルアーマガジンT.O.Y.】

T.O.Y.ワーム部門をよりぬき3名が講評！

LM：首位は2ウェイ。前回初登場7位からの初タイトルです。

長谷川「霞水系では、スモラバのトレーラーでよく使われる。ゲジゲジ系は、イマカツの風神スパイダートレーラーにせよ、ハイドアップのコイケシュリンプにせよ、根強い人気がありますね」

千藤「源流はイモグラブ（イモ40が26位にランクイン）なんだけどね。発売するメーカーの側も、使用するアングラーの側も、ヒゲという説得力を付けたくなる（笑）」

大場「ゲーリーの躍進が目立ちますね。首位は逃したものの、2位に3.5inカットテールワーム、3位に2.5inレッグワーム、4位に4inヤマセンコーがランクイン。近年は小森嗣彦さんが得意とするレッグワームのインパクトが特に強い」

千藤「最終兵器的なイメージがあるよね。いずれにせよ、去年は衝撃のワームがなかった。一昨年から引き続き、ブルフラット3.8in（7位）の勢いは感じたけど、それ以外はランキング上位を定番が独占。それでゲーリーの釣れ筋が入ったという印象かな」

大場「僕的には3inファットヤマセンコーをよく使いました」

千藤「霞水系だと、5inが美しい。ジグヘッドワッキーもネコリグもキャロもできる。バスのサイズを選ばないし、飛距離も出せる。去年アメリカから帰国した宮崎友輔さんも言ってました。オカッパリのラン＆ガンで、フレッシュな魚をガンガン撃っていくときは5inがおすすめです」

LM：9位のカバースキャット3.5inは琵琶湖系ですか？

千藤「いや、関東でも使っているアングラーは多いですよ」

長谷川「実は霞水系でも普通に釣れるんだけど、先入観で「ちょっとデカいかな…」なんて思っちゃうんですよね。ちなみに指定フックは3.5inが3/0以上。新作の4inは6/0、もしくは7/0になってます」

千藤「デプスのワームはサイズによって操作法が全く異なる。他のメーカーのように、フックやシンカーを変えれば同じように使える、というわけではないんです。デスアダーも、チビアダーと8inじゃモノが違うでしょ？」

LM：インチ違いはほぼ別物ですね。

千藤「対してO.S.Pはそつなくまとめてくるんです。インチ違いでも、アクションや操作性はそう大きく変わらないでしょ!?」

長谷川「このあたりはトーナメント出身の並木敏成さん、独自の感性を貫いてきた奥村和正さん。それぞれのアングラーとしての個性が製品に反映されているようで、とてもおもしろいですね」

LM：そのO.S.Pは6位ドライブビーバー3.5in、12位ドライブシャッド4.5in、15位HPシャッドテール2.5in、16位ドライブクローラー4.5inがランクイン。各モデルとも釣れ筋のインチ違いが発売されています。

大場「今年の陸王ダービーAブロック（霞ヶ浦水系、利根川、印旛沼水系）では、27位のベローズギル3.8inが活躍しました。

長谷川「ホネホネの感じは衝撃だった。値段も安いんだ」

千藤「買いやすい値段だから、どんなものか試したくなるよね」

大場「20位にヴィローラ2.8inがランクイン」

長谷川「琵琶湖もワカサギレイク化してきて、関東で定番ワームのサイズアップ版が通用するようになってきた。ほかにも10位のエスケープツインは引き続き人気。13位の沈み蟲2.2inも、桧原湖の虫パターンなんかでかなり人気がありますよ」