
●文:ルアマガプラス編集部
アジとは?
アジは、スズキ目アジ科に分類される魚の総称であり、日本で釣りの対象魚としてもっともポピュラーな魚種のひとつ。一般的にアジといえば「マアジ」を指すことが多い。マアジ以外には、メアジ、マルアジ、ムロアジ、シマアジ系なども釣りの対象になることがあります。沿岸の堤防から沖合の船釣りまで、さまざまな場所と方法で狙うことができ、その手軽さと食味の良さから、初心者からベテランまで幅広い層の釣り人に愛されています。
アジの群れ。アジは群れ行動することが一般的。
アジの生態
アジは北海道から南シナ海までの沿岸域に広く分布している。おもに群れを形成して回遊する習性を持ち、日中は沖合の深場で過ごし、朝夕のマズメ時にエサを求めて接岸することが多い。食性は雑食で、動物プランクトン/甲殻類/多毛類/小魚などを捕食する。同じマアジでも回遊性の高い「クロアジ型」、特定の岩礁や湾、港湾などに定着する「キアジ型」がおり、後者は体高があって脂の乗りが良いとされる。
アジの釣りシーズン
アジはほぼ一年中釣ることが可能だが、釣法や場所によって狙いやすい時期は異なる。日本列島は縦に長いので地域によって異なりますがが、4月から8月に産卵期が重なることもあり、産卵期のアジは釣りが難しくなります。
初夏~秋(ハイシーズン)
一般的にアジ釣りの最盛期とされるのが、6月から11月頃。この時期は、アジが活発にエサを追い、堤防や漁港といった身近な釣り場に大挙して接岸する。とくに夏場は10cm前後の「豆アジ」や「小アジ」の数釣りが楽しめ、ファミリーフィッシングにも最適だ。秋が深まるにつれてサイズも良くなり、20cmを超える良型も期待できる。
冬~春(深場の大型狙い)
水温が低下する冬から春にかけては、アジの群れは深場へと移動する傾向がある。そのため、堤防からの釣果は少なくなるが、水深のある沖合では30cmを超える「ギガアジ」「テラアジ」といった大型が狙えるシーズンでもある。この時期は船釣りがメインとなる。
アジの釣り方
アジは、さまざまな方法で狙うことができる懐の深い魚だ。
餌とルアー、陸と船からも狙えるアジ。
アジング
ワームや小型のメタルジグといったルアーを使ってアジを狙う、ゲーム性の高い釣り。その手軽さと、アジの繊細なアタリを捉えて掛ける奥深さから、専門に楽しむアングラーも多い。
仕掛け例
・竿:アジング専用ロッド(6~7フィート前後)
・リール:スピニングリール 1000番~2000番
・メインライン:エステルライン 0.2号~0.4号/PEライン 0.1号~0.3号
・リーダー:フロロカーボン 0.6号~1号
・リグ:ジグヘッドリグ(ジグヘッド0.3g~3g程度+アジング用ワーム1.5インチ~2.5インチ)
各メーカーからさまざまなワームが発売されているので、カラーや形状別で何種類か揃えておくのがベスト。
ボートアジング
船から沖合の深場にいる大型のアジを狙う釣り。「バチコン(バーチカルコンタクト)」という、オモリを真下に落として船下をダイレクトに探る釣法が主流だ。
船の真下に仕掛けを落としてアジをワームで狙うボートアジング。
仕掛け例
・竿:ボートアジング専用ロッド(スピニングまたはベイト)
・リール:スピニングリール 2000番~2500番/小型ベイトリール
・メインライン:PEライン 0.3号~0.6号
・リーダー:フロロカーボン 1.5号~3号
・リグ:バチコンリグ(ダウンショットリグや逆ダンリグ)。オモリ(5号~30号程度)を使用し、その先にリーダーとジグヘッド(0.2g~0.5g)+ワームを接続する。
サビキ釣り
アジ釣りのもっとも代表的な釣法。コマセ(撒き餌)でアジの群れを足止めし、魚の皮やビニール片などが付いた擬餌針(サビキ)で食わせる。手軽で初心者にも簡単であり、とくにハイシーズンには数釣りが楽しめる。
仕掛け例
・竿:万能竿や磯竿 1.5号~3号(長さ4.5m前後)
・リール:スピニングリール 2000番~3000番
・道糸:ナイロン 2号~3号
・仕掛け:市販のサビキ仕掛け(針の号数は対象サイズに合わせる。豆アジなら3~4号、中アジなら5~7号)
・カゴ:コマセを入れるカゴ(上カゴ式または下カゴ式)
・オモリ:カゴの種類や潮の流れに応じて調整(3号~10号程度)
アジの食べ方
“味が良い”から「アジ」と名付けられたという説があるほど、食味は抜群。調理法のバリエーションが豊富なのも魅力だ。
刺身/なめろう
新鮮なアジが手に入った際の最高の食べ方。ほどよい脂の甘みと、引き締まった身の食感が楽しめる。ショウガ/ネギ/味噌などと叩き合わせた「なめろう」も絶品だ。
新鮮なアジが釣れたら刺身やなめろうにしてみよう。
塩焼き
シンプルながらアジの旨味をもっとも堪能できる調理法のひとつ。焼くことで香ばしさが加わり、ふっくらとした身を味わえる。
アジフライ
家庭料理の定番。サクサクの衣と、ふわっとしたアジの身のコントラストがたまらない。揚げたては格別の美味しさだ。
南蛮漬け
揚げたアジを香味野菜と一緒に甘酢に漬け込んだ料理。日持ちもするため、たくさん釣れた時に重宝する。酢の効果で骨まで柔らかく食べられる。
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