バイブレーションX ヴァタリオンとは?

釣りプラスを普段からご覧になっている方からすれば、福重がこのルアーを出してきたということはいつものアレ(妄想垂れ流し)ねとお思いでしょう。
その通りなんです!!(ぇ
冗談はさておき、今回このバイブレーションX ヴァタリオンを紹介したいのにはわけがありまして…。さかのぼること半年以上前。2016年12月に福重はメガバスさんにお邪魔して、2017年新製品のお話を伊東由樹さんから聞いてきたんです。
その時の目玉だったのか「ヴァタリオン」。本誌はもちろん、釣りプラスでも記事をかかせてもらっています。
その取材の際、「実はこのルアー(ヴァタリオン)、既にダウンサイジング版も予定しておりまして、野池なんかのフィールドにいいサイズなのですが、そっちはそっちで正直、やばいんです(笑)」と、シャチョーがおっしゃっていたのです。
福重的にはヴァタリオンですら感動していたのに、その更に先があるとは・・・。一体どうなってしまうんだ!?(何が?)と思っておりましたが、その時のお話はそれだけでした。
しかし年が明け、釣り業界がにぎやかになるショーシーズン。再開は意外なほど早くやってきたのです。
それはキャスティング横浜港北店で行われていたメガバスイベントの会場でした。店内に飾られたケースの中には、2017年の新製品達の姿。そう。その中に見つけてしまったのでした。


この時も気になってしょうがなかったです。が、すぐにヴァタリオンが市場に投入。自分はそちらに夢中になっておりました・・・。
そこからまたしばらくたち、2017年のコンセプトアルバム(カタログ)にも掲載され、いよいよ先日リリースされたバイブレーションX ヴァタリオン
ディティール
バイブレーションX ヴァタリオン

名前にもある通り、このルアーはバイブレーション。

確かにこのシルエットでこの薄さはバイブレーションです。(リップがついてるけど)
バイブレーションと言えば、かつてはリップレスクランクとも呼ばれていましたよね。だからこれはリップ付きリップレスクランクとも呼べる・・・ってクランクベイトやないかい!?
それとジョイントボディも特徴的ですね。アクション時にはジョイント部分が接触する音でもアピールするようです。大きさは71ミリ。オリジナルのヴァタリオンと比べるとこんな感じです。

左がオリジナルのヴァタリオンで115ミリです。
かなり小さいと思います。手のひらに載せるとこの小ささがわかりやすいですかね。

この大幅なダウンサイジングには、メガバスも相当苦労したそうです。元々、ヴァタリオンは水を切るような動きでアピールするルアー。いわゆるS字系の、大きさの割にアピール力をおさえているルアーです。そのため、そのままのアクションと見た目で、サイズを小さくしただけだと、アピール力不足になってしまうとか。
そもそも、ダウンサイジングして、大きいのと同じ動きを出せるのも流石メガバス! と言ったところですが・・・
そこで考えられたのが、小さなリップ”チップビル”でした。

コレのおかげでしっかりと水を掴み、メリハリの効いたアクションを出せるようになったようです。
ちなみに少しずつ公開されていた画像を見比べると

2017年コンセプトアルバム「HERITAGE」掲載時。アイの位置は一般的なバイブレーションと同程度

メガバスのWEBサイトからお借りしたカラーチャートの画像。リップはついているが、この時はまだアイの位置が後方にある。

そして製品版。上の画像も和銀オヤニラミだが、良く見ると模様の形に違いが見受けられる。
と言った具合に、少しずつ変異が見られるのが面白いですね~。
重さは3/8オンスで、スローフローティング(SF)とスローシンキング(SS)の2種類がラインナップされています。
カラーは現在全10色。ヴァタリオンから継承されたカラーもあれば、全くのオリジナルカラーも有ります。

和銀オヤニラミ:福重的お気に入りカラーその1(購入済み!)。その名の通り、小型の淡水魚・オヤニラミがモチーフのカラー。正直、可愛すぎます。

GGワイルドギルJr.:福重的お気に入りカラーその2(購入済み!)。オリジナルにあったGGワイルドギルのダウンサイジングバージョンなのでJr. フラッシング効果が高い上に、オデコのチャートがマーカーの役割を果たしてくれる。

アカトラⅡ:メガバスの伝統カラー・アカトラの2代目。背中がクラック模様だった初代に対して、Ⅱではブラック単色に。

マットタイガー:オリジナルヴァタリオンにもある艶消しのホットタイガー。こちらもメガバスではお馴染みのカラー。マッディウォーターのド定番。

GPベビーギル:グアニウムによる輝きと、ゴースト系のクリア感が融合した独特の透明感を持つグアニウムファントム。こちらはそのギルカラーバージョン。うっすらとのったラメが美しい。

GPカネヒラ:上と同じく透明感が魅力的なグアニウムファントムだが、こちらはタナゴの仲間・カネヒラがモチーフ。虹色に輝くタナゴの体表が再現されている。

GLXサンシャインギル:マジカルZでもお馴染みのダズラー塗装を源流に持つラメラメカラーのギルバージョン。ラメの粒子は小型ギルのウロコのようにも見える。

GGギンブナ:オリジナルヴァタリオンにもあったシンプルなカラー。側面には、フナらしい大きなウロコを再現するホログラム加工が施されている。

GGメガキンギル:いわゆるキンクロ系。背中のブラックにはうっすらと金ラメがのっていて、ゴージャスな印象を受ける。

ALイブニングギル:アルミ張り系の輝きを持つギルカラー。と言ってもギラギラしているわけではなく、生感のあるきらめきだ。
個人的なイメージでは、クリアウォーターやじっくり見せて釣るような状況ならGPの2色。マッディウォーターならアカトラⅡ&マットタイガー。迷ったらキンクロやGGギンブナかなと。ちなみに見た目の美しさなら和銀オヤニラミやALイブニングギルでしょう!!
湖上編ではアクションを動画にて!!
動きに関してですが、ストレートリトリーブでバイブレーションの様なアクション。また、ストップ&ゴーやトウィッチ、ジャーキングでも面白い動きが出るようです。
この辺の部分に関しては、湖上でインプレ予定の【後編】で紹介しますね。
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