さぁ、潮干狩りのシーズンがやってまいりました!
小さいお子様が居るご家庭の皆様こんにちは! 娘たちはすっかり大きくなって、もう遊んで貰えないマシモPです!(涙
GWが近づいてくるとそろそろシーズンインするのが“潮干狩り”。お子様が居るご家庭なら一度は皆様でお出かけするエンターテイメントですよねー。
今回はお馴染みの“アサリ”を採る潮干狩りとは一味違う、お子様が喜ぶ事まちがい無し、採るだけでもエキサイティングな“マテ貝”採りをご紹介します!
という訳で、とりあえず必須なのは塩、塩です! 潮干狩りなのに塩!? この時点でもう謎なマテ貝採りです…。

100均で出る穴が大きめのボトルを、そしてスーパーで安くて良いので、なるべくサラサラした塩を手に入れましょう。
渋滞とかマジ嫌い。混んでるのはイヤ~
って事で今回お世話になったのは江戸川放水路にお店を構える老舗の林遊船さん。
人気の潮干狩り場はいつも人がいっぱいで混んでる上に、行き帰りも渋滞にハマってウンザリしますよねー。渡船での潮干狩りなら電車でも行けて渋滞知らず。更に沖の瀬に渡してくれますから、人数も限られていて快適に、そして撒いてない天然貝の潮干狩りが楽しめます。※後述しますが渡船を使わないパティーンもご紹介しますよ!

ご家族連れもいっぱい。荷物は受付から軽トラで桟橋まで運んでくれるので楽チンです。
↓ 林遊船さんのウェブサイトはコチラ。料金等もこちらで参照願います。駅まで無料送迎もアリ!
ちなみに潮干狩りに向いているのは中潮〜大潮の、潮位が大きく動く間。潮が大きく引いて干潟が露出すればするほど、貝は採りやすくなります。潮汐は下のサイトで調べてスケジュールを組みましょう。シーズンはだいたい4月〜6月くらいまでです。
ちなみにこの日は大潮で、潮がイチバン引く時に瀬へ渡れるように9:30分出船でした。
では、塩の他に必須のアイテムをご紹介しましょう。
まずはバケツ。写真は釣具のキャスティングさんオリジナルのエサバケツ。採った貝を入れて置く用です。別にごく普通のバケツでも全く問題ありません。

キャスティングオリジナルのエサバケツマジ便利。更にエアレーションも持っていくと活かして持って帰れます。(汚れててすみません…
そしてクーラーボックスが有るとナイスです。着替えを入れたり飲み物、食べ物を入れて置いたり。濡れない、浮かぶ、キッチリ閉まる、と水周りでは何かと便利。

空のペットボトルは海水を持って帰って砂抜きする用です。

格好はこんな感じ。下を向いて採る事が多いので幅広の帽子等で首周りが日に焼けすぎるのを防ぎましょう。あとは干潟を歩くので、長靴を。サンダルだと貝殻等で怪我をする事があります。スペシャリストの皆様は足袋とか履いてましたね…。あとはタオル。そして水周りは風も強くて陸上より寒い事が多いので、羽織るモノを忘れずに! あとお子様は転んだりしますから着替えのご用意を!
ライフジャケットをお借りして、いよいよ船へ!

この日は週末土曜日。ご家族連れが多いです。その中でおっさん独りのマシモPって一体…。
小型船に便乗して干潟を目指します。

普段はシーバス釣りなどに使われてる船だそうです。
そして一路出船。三番瀬と呼ばれる沖にある干潟を目指します。

船からは普段は観れないような超大型クレーンが間近に見えたりの非日常感たるや。

キリンか、キリンなのか!? どことなくSW的に出てくるメカ的なクレーン。カッケー。
そして河口のJR鉄橋の下をくぐり、海へ。轟々と音を立てて電車が駆け抜けるJR鉄橋の下を潜るのも、これまたロマン。

実はこの鉄橋下も潮干狩りポイント。この下もマテ貝やホンビノス貝が採れるスポットです。マシモ Pも数年前はココで潮干狩りを楽しみました。渡船したほうが楽にたんまり採れますが、ちょろっと楽しまれたい方はコチラでもOK!
ちなみにマテ貝の採れる場所を見極めるには、ウェブでだいたいのエリアを調べ、スポットの絞り込みは、すばりマテ貝の貝殻を探しましょう。マシモPは ↑ の場所にたどり着く前にはこの橋脚のひとつ上のエリアを探ったのですが、全く採れず。放浪の末、この場所で貝殻を見つけてマテ貝にたどり着いたという実績があります。
そしてついに沖の干潟に到着。

海の真ん中に大きな干潟が。不思議な光景です。
最後は砂浜に船ごと突っ込んで上陸します。

ワイルドー。なんとか島上陸作戦的な。平和バンザイ!
あと、大事なモノを忘れてました。鍬。クワ。なるべく幅広のモノが適してます。レンタルもありますが、数に限りがあるので安くても良いからマイ鍬が有ると安心です。

慣れてくるとシャベルでも行けそうな気がしますが…。今回は林遊船さんにお借りしました。
↓ お安いこんなんでもOKな気がします。てかコレ良さそう。w
さぁ、いよいよスタートです。
掘削開始! おおまかに言うとマテ貝の採り方は…。

潮干狩りをエンジョイするご家族。アサリ、ハマグリ、ホンビノス貝なども採れます。
①砂を掘ってマテ貝の穴を見つける
②穴に塩を入れる
③なぜかマテ貝がピョコピョコ出てくるので、捕まえてテンションかけて引き抜く
という3ステップです。マシモPも昔を思い出して掘っていきます。
しかしこの堀りが全くのNGだとは、この時は知る由も無かったのです…。
youtu.be掘りまくっていると、やっとソレらしき穴を発見。さっそく塩を投入!

というか、掘るとすぐに水が流れてきて穴も埋まっちゃうし、やりにくい…。
すると、マテ貝がピョコピョコ飛び出してきます! なんとか自撮りした模様をご覧ください。
ピョコピョコ殻まで出てきたところを捕まえて、身が千切れないようにテンションかけながら引き抜きます。かならず殻を抑えるようにしましょう。
youtu.be苦闘しながらも、やっと何本か捕獲しました。
因みにピョコピョコ出てくるのは、“塩を入れると潮が満ちてきたとマテ貝が錯覚するから”とかよく物の本に書いてありますが、正解は浸透圧の関係かなんかでしょう。実体験をファンシーな科学に落とし込んでしまうのは釣り人の悪いトコロです。

知らんけど。
という訳で掘りまくったのですが、いやー、なかなか思うように採れません。腰が痛くなるバッカリDEATH。

水際が良いと思って掘るのですが、なんでこんなに穴が少ないんだろう…?
万策尽きたマシモ。早くも船頭の岡田さんにヘルプを仰ぎます。
こんなんじゃマテ貝採りの楽しさを伝えられないよ!! 岡田さ〜ん、助けてヘルプミー!

「任しといてください!」
そして見本をみせて頂き、まさに目からウロコがポロポロと…。お、おお! ファンタスティック!!
岡田さんの掘り・ザ・ムービー
youtu.beおわかり頂けましたでしょうか、この違い!
そう、「耕すように掘る」のではなく、まるで「削ぎ落とすように」掘るのです。
更に、あの方はいつもいっぱい採りますよ! と岡田さんにご紹介して頂いたのがコチラの達人!!

葛飾は柴又の諸坂さん。マシモPまだ10本くらしか採って無いのに、もうバケツにこんな入ってます。パネェ!!
達人いわく、
・波打ち際に近い場所で、しかし濡れていない場所を掘れ!
・ヤツラは固まっている。群れを探せ!
・出てこない穴も有る。粘らずに見切れ!
といった鬼の三か条を叩き込んでくれました。

どうですかこの見事な達人の掘削面! 惚れ惚れします。↑ のマシモPが掘った場所とは砂の状態が全く違うのもおわかりになるかと思います。
はい、ココで達人の掘り&採りを見ていただきましょう!
達人の掘り&採り・ザ・ムービー
youtu.beどうでしょう、一瞬にして大量捕獲。シビレます。この時にマシモPが悟ったのは、マテ貝採りは“掘り”が大事! イチに掘り、2に掘り、3に掘り。ホリホリ三年、掘り八年です。
とにかくマテ貝の潜んでいるであろう穴をいかに効率よく見つけて行くか。実は足元に大量に潜んでいるマテ貝の穴を、いかに壊さず埋めずに出現させて行くかがキーになるのです!!

ドーン! パーフェクトなマテ貝ホール。このようなひし形っぽい穴がマテ穴です。ちょっと小さい丸めの穴はイソメの穴らしいので、いくら塩を入れても出てきません。
そして達人エリアを捉えたのがコチラの写真になります。

水から近からず、遠からず。適度に乾いているエリア…。こんな場所を掘ってみてください。
ちなみにこんな生き物も干潟周りに生活しています。

エイの御遺体。砂に潜んでいる時に踏んだりすると毒針の有るシッポで刺されてかなりの痛みに襲われます。水に足を入れる時は要注意…。
達人二人に教えを請うたのなら、もう後は採りまくるだけサ!
ごらんください、この上達っぷり!
達人の弟子(自称)の掘り&採り・ザ・ムービー
youtu.beちなみに小さい子はリリースして上げましょう。そそくさと砂の中に帰っていきます。
マテ貝リリース。なんやそっちから入っていくんかいワレェ。
youtu.beそして潮が満ち始める12:30頃にお迎えの船がやってきました
ちなみに少なくとも一艘は干潟の周りで待機していて頂けますので、トイレ等に行くのも心配ありません。
マシモPすさまじいラッシュで追い上げ大量捕獲! どや!

ドラドラドラドラァッ!

ちなみにキャスティングオリジナルの餌バケツさんは、

ガサーッと獲物だけ抜けますので、水替えもラクチン。エアレーションを付けてこのまま持ち帰ればフレッシュフレッシュ。あぁ、超絶便利で惚れ惚れします。
さようなら干潟…

最後に残って忘れ物やゴミが無いかチェックする岡田さん。
因みコレは達人のクーラーボックス。入り切らないので同行者さんに上げてました。w

海水を入れて持ち帰り2,3時間砂抜きして真水でガサガサ洗えば調理スタンバイOK。気になる方はペットボトルで持ち帰った海水に入れ替えて更に数時間砂抜きしましょう。すぐに食べない場合はジプロック等に入れて冷凍すればしばらくは保存できます。
そしてお楽しみお料理タイム!
今回はワイン蒸しにしてみました。
フライパンにオリーブオイルを引いて、みじん切りにしたニンニクを炒め、香りが出てきたらマテ貝投入。しばらく炒めた後、白ワインを入れかけ蓋をして蒸し焼きにします。火が入ったら刻んだパセリをふりかけ、ライムを添えれば出来上がり。お好みでバターや醤油をかけたりしても風味アップですね。

基本的にアサリと同じ料理ならなんでも向いています。更に旨味は人によってはアサリより上だというハナシも。
とにかく自分で苦労して楽しんで採ったマテ貝を食べるのは、お子さんにとっても貴重な体験になるハズ! 達人ムービーと教えを守れば必ずや大量捕獲間違い無し! 楽しい美味しい渋滞知らずというこのパーフェクトな潮干狩りプラン、この初夏に皆様も体験してみてはいかがでしょうか!!